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ケモノとケモノ

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農家民宿 源さんで飼われている黒柴 シバちゃんの彫刻が完成しました。
シバちゃんは、はじめてこのお宿に泊まりに行ったとき、びっくりしました。
それは、私が飼っている黒柴月君とそっくりの男の子だったからです。

シバちゃんを彫っている時、不思議なことがいくつもありました。
私が集中力がふっと切れて疲れると、
シバちゃんはむっくり起きて来て頭をわたしにゴシゴシしてくる。
私が疲れてすこし手を切ると、
すごく遠くにいたのに、目を開けてこっちをみたあと、寄ってきて確認する。
夜はガラス窓越しに、手を当てると手をあててくる。
深刻な話をしていると、その人と人の間に入って来て、聞いている。

こころとこころがふれあっている、
そうとしか思えない状況が続きました。

いきものは、想像をはるかに超えて、理解しあえる。
自分がケモノになったような感覚で、
ヒトであるというプライドや既成概念を捨てると、
いきなり動物たちはこころをひらいてくる。
ケモノとケモノのひととき。
おびただしい星のなか、地球でいまここで、ケモノ同士が互いを認めあっている。
そんな瞬間に、震えるくらい感動して、
やっぱりこの目の前の美しいときを、そのままただ残したいんだと、心から思いました。
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動物たちは、わたしたちにまっすぐにケモノのこころをひらいている。
こちらの考えてる事は、おおよそ理解できている。
ただ、私たちが動物たちのこころを、理解するちからを無くしてしまっているだけなんです。
それを、向こうの頭が悪いと勘違いしているだけで、
頭が鈍いのはこっちのほうなんだと思います。

いきものの声を聞こう。
いきもののこころを、言葉でなく感じよう。
ケモノとケモノになれる時間を、一体化してくる瞬間を、地球とも同化して、共感しあいまるごとがひとつになる瞬間を感じよう。
それぞれがそのままで美しく、
一緒にいるだけで感動する。
隣にいる木も、その美の一部になって行く。
ひとつの美のかたまりになる。
その感動を残して行けたら、わたしの一生はそれでもう充分です。
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飼われている生き物は、幸せをただ感じているはずです。
どんな環境に育ったとしても、
ちゃんと愛された生き物は、今に満足している。
飼い主が裕福でも貧しくても、
背がたかくても低くても、
頭が良くても悪くても関係ない、
大好きな飼い主。

そんな、人といて幸せを感じている動物たちは、何よりも美しい。
愛される事で、ひとも動物も植物も、もしかしたらすべてのものが、
美しくなって行くのかなと感じます。
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来月は一ヶ月、UAE(アラブ)に、動物たちをスケッチしに行きます。
今後彫刻にするための、大切なスケッチです。
おそらく、心を通わせないと何もできずに帰って来ることになる。
もう一度初心(生まれたときのようなまっさらなこころ)で、
生き物の美しさを見つめに行こう。
人生でも大きな境目に立っていると感じる今、
今一番いい仕事ができたら、
続けて行くための、大きな勇気になるように思います。
楽しみな旅になりそうです。
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by m_kirin30 | 2010-10-15 21:56 | 日常 | Trackback | Comments(5)
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Commented by みゅーりぃ at 2010-10-20 22:10 x
らぶあんどぴーすですね!ひとも動物も植物も、愛されることで美しくなる・・いい言葉ですね!愛でる気持ちは尊いですものね。はじめて会った月くん、とても美しかったです。みおさんに愛されて、みおさんのことも大好き!っていうのが全身からでてて、ほほえましかったです。3枚目の写真かわいすぎ!!
UAEでの絵を描くということ、とても意味がありそうですね!楽しみですね。気をつけていってらっしゃーい!
Commented by みゅーりぃ at 2010-10-21 01:50 x
何度もすみません、この日記読んでピーコちゃんのことを思い出したのを書くの忘れました。。17年生きたオカメインコのピーコちゃんはまさに心が通じてたインコちゃんでした。いろいろなぐさめてくれたり励ましてくれた私の歴史に残るインコちゃんです。
動物たちそれぞれの、その子本人と、周りに係わる歴史をカタチとともにこれからもずっと彫り続けてくださいね!
Commented by そらまま at 2010-10-21 10:27 x
こんにちは!
そらままです。

先日、息子の陸がお茶美で最近のデッサンノートを
先生に見せたそうです。
そしたら…
「はしもとに似てるなぁ」と言われたそう。
んで、誰かと聞いたら、みおさん、あなたのことだそうで!w

陸は、みおさんの日記を読んでいたこと
千駄木の個展にも行ったこと、そこで触発されて
ボールペンでのデッサンノートを描き出したこと
いろいろ話が弾んだそうです。

私に言わせれば、みおさんのデッサンノートには
及ぶべくもないですが、絵に対するパッションは
表れているかな…と。w
みおさんのと違って、描きあぐねて黒くなってしまってますが。

先生は、芸大の彫刻科を出られている方ですが
みおさんのことをよくご存じだったとか。
日本画科の陸ですがなぜか彫刻科の先生と仲がよいそうです。

嬉しそうに喋る陸の顔を見て
帰省の時期をずらしてまで個展に連れて行ってよかったなと
つくづく思ったのでした。

これからも楽しみにしていますね。
親友がアブダビに住んでいたのでUAEの情報は詳しいかも。
何かあったら連絡くださいね。
いつもパワーをありがとう。


Commented by m_kirin30 at 2010-10-21 21:48
みゅーりいちゃんへ:そうよね、飼っていた動物たちとは、親友のように、恋人のように、家族のように、ふかいふかい人生を共にする大切な存在。一緒にくらしてるんだから当然そうなる、あふれんばかりの愛情を注いだ動物たちは、最高にかわいい表情で私たちをいやしてくれる。
ミューリイちゃんにも、これからもたくさんの動物たちとの愛情物語がおとずれますように!
みお
Commented by m_kirin30 at 2010-10-21 21:56
そらまま様:そんなことがありましたか!うれしいです!
しかし、どなたなんだろう、はしもと、と私の事を呼ぶという事は、古い付き合いの方かなと思いますが。
ほとんどのかたが名前の方で呼ぶので。

それにしても、陸君すごいですね!
さっそくペン画、はじめてくれているようでとっても嬉しいです。
ボールペンは、削らなくていいので、どこでも何時間でも描ける、とっても持ち歩きに適した素材なんです。
ぜひ、外に出て歩いて、
美しい世界を、すばらしいモチーフたちを、
たくさんえがいてくださいね!

アブダビどころか、海外初体験の私にとっては、夜も眠れないくらい緊張しています。
無事にたどり着ける事を祈っています!
みお
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