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プロフェッショナル

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先日久しぶりに、動物園でみんなの前で絵を描きました。
専門学校生のための公開スケッチだったのですが、
小学生がわあ〜っと集まって来てくれて、
「プロだ、プロがいるよ!」
「プロの絵描きさんだよ、せんせい〜!!」
周りできゃあきゃあ言って、喜んでくれました。

プロフェッショナル。
とは、どういうものか。
何にも私の事を知らない子達が、絵を見て、ただ、プロだと思ってくれた。
それが、心から嬉しくて、すこし、自信が持てました。

写真よりもリアルに描く。
リアルな生きているかのような彫刻を作る。
それって、すごい事みたいに感じてくれている。
でも、わたしが他のプロの人を見るとそうだ、と思いました。
私はマラソン選手とか、あんなに長距離を速く走れて、訓練と鍛錬の先にある、超、能力なんだと思います。どんなしごとでも、プロフェッショナルな技は、超能力だ、と思います。
普通の人には決してまねできない、鍛錬に鍛錬を重ね、汗を流し時を費やし、真剣に向き合い壁を何度も乗り越えた先に、超能力はある。
天才、なんて言葉は私は無いと思っています。
むしろ、天はすべての人に才を与えているので、誰でも天才は持っています。
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昔見た先生とかのデッサンは、絶対自分には描けないんじゃないかっていうくらい上手くて、
おちこんで、真似ばっかりして、自分を見失って、絵を描く事が怖い時期もありました。
でも5年、10年続けるうち、
当たり前のように自分の予測通りに筆が運んで色が作れるようになって来た。
更なる自然の美しさにも気づき、
もっともっと先へ行けると、あの頃よりも努力できる強い自分になれて来た。
上手くなるっていう事は、上手さを捨てて行く事なんだとも気づけて、
終わりが無いこの努力の世界にただ感動することができた。

努力だけの先にある、かたい意志の先にある、
超人的な技術は、超能力に近い。
そのくらい先を走っていないと、プロフェッショナルとはいえない。

自分の彫刻が美術品としてどうかは分かりませんが、
動物をリアルに彫刻して行く事については、プロフェッショナルでありたい、と思います。
誰だって、そういう自分のたったひとつの武器だけを磨いて、
そしたら自分の居場所は、誰だって世界にたったひとつ、
そんなふうに、技術を高めて行けたら、
何を言われても、ゆるがない、つよいこころで、
自分だけの美術と、向かい合って行けるのかなと思います。
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芸術や、アートの世界ではないけれど、
ひとりの職人さんのように、
目の前の美をそのまま、まるごと刻んで行きたい。
誰もが感動する大きな木や、
晴れた空や、
愛らしい動物たち。
そんな誰の上にも与えられた美を、拾い集めるように制作して行きたいなと思いました。
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生涯プロフェッショナルでありたいなと思います。

「美術以外の事で、お金を稼ぐな。」
彫刻家の佐藤忠良先生がそう語っていました。
美術一本、腕一本で生きて行く、そうである事がプロフェッショナル。
じっくり、長く時間がかかったとしても、このままで、
更なる向上を目指して、がんばって行きたいなと思います。
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by m_kirin30 | 2010-10-24 00:29 | 日常 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kemonoz at 2010-10-25 00:03
すごい素敵な絵で驚いた!
色にはっとしたよ。

昨日は満月でほんとうに奇麗だったよ。
Commented by m_kirin30 at 2010-10-25 22:53
kemonoz様:ありがと〜う!満月、くものすきまからきれいだったよね〜!
日本中の人を感動させられる月ってすごいなあといつも思うよ。
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