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世界はひとつであることはたしかだけど、自分が見ている世界と、だれかが見ている世界はすこしずつ違います。
なので、同じものを見ても感じることが違ったり、好き嫌い、合う合わない、感動したりしなかったり、当たり前の事なのでしょう。
そう思うと、世界は生き物の数だけ存在するのだと思います。

だとすると、そんなにそれぞれの世界同士が、ぴったり合わさって、「いい!」とおなじものに感動できるってすごいことです。

「おいしい!」と共感したり、「いいね!」と感動したり、「かなしい」と、一緒に涙したり、
こころとこころが、感覚と感覚がぴったりくる、こんな瞬間をたくさん作ることが、隣の人の世界と自分の世界が仲良くなる秘訣です。

誰もが見るような、大きな広い目で、世界を見て、ものをつくることがどれほど難しい事か、
誰だって自分のつくったものを客観的に見るのは難しく、
自分のつくった物を否定するのはつらく苦しいことです。

だけど、おもいきって、自分の失敗やだめなところを見つめていこう、とおもいます。
自分のナマケモノの部分に勝っていくことが、世界をおおきくしていく一足ずつなんだと思います。
外の目で、外側から自分のつくったものをしっかりと見ること、
そして、いいものしか残さない勇気をもつこと。

もっとシンプルに、世界にとって「いい」ものをつくっていきたいなと、いつもおもいます。
自分の見ている内側の世界を、外側から見ても、「いい」と感じてくれるように、


「いい絵とは、世界に向かって開いている窓のようだ!」
ジャコメッティの言葉です。

外側へ向いているものづくりを、
いつもつくったものの、その先を見ていたいと思います。
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恵比寿でこのまえ、ディエゴくんのスケッチをしました。
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透明水彩を使って
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外側から見ると、こんな感じで描いていたんだと初めて知りました。
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6月3日発売の雑誌 MOE 7月号に私の仕事を特集してくださっています。
撮影は、MOEでもおなじみの村上浩次郎さんというカメラマンの方です。
今回はそのお写真をお借りして、日記を書かせて頂きました。


取材をしていただいたことで、私は自分と自分の仕事を、外側からチラリと見えたように思います。
この感覚を忘れないようにいよう、とおもいました。

書店で全国でMOEは手に取ることができます。ぜひディエゴくんができるまで、を外側からのぞいてみてくださいね!
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by m_kirin30 | 2011-06-05 00:37 | 日常 | Trackback | Comments(12)
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Commented by 黒住和隆 at 2011-06-05 01:14 x
むく板を使った机良いですね。

いいものしか残さない、この言葉を頭ごなしに否定するつもりはありませんが、いいものかどうかわからないから残してみる、というのもありなのではなかろうか、と思ってもみます。いいものであれば時が守ってくれるでしょう。

もちろん自分が良いと思ったものが世界にとっても良いものであった、という確信を抱けたときの幸福を否定する気はさらさらありません。

ディエゴ君、横から見ると本当に吻が短いのですね。人間みたい。
そっくり移す、なんてことは不可能だし、やるつもりもありませんが、
なんとなく今作っているお不動さんの参考になりそうな気がします。

冒頭の画像ですが、右端においてある鋸、大きくかけているのはいったい・・・・?
Commented by m_kirin30 at 2011-06-05 09:41
黒住くんへ:そうやね〜!私そういえば、気に入らない作品はぐちゃぐちゃにして捨ててしまって来た気がする(笑)もしかしたら気に入ってくれる人がいたのかもと思うと、あの動物たちがかわいそう。
自分も人もこころから気に入っているものをつくるって、むずかしいけどおもしろい、そんな彫刻をのこしていきたいな〜!
いいものであれば、守ってくれるねきっと!
ノコギリ、えらいことになってパリーンと割れてしまったんよ、
幸い替え刃式やからなんとか(笑)
みお
Commented by cutejunko at 2011-06-05 20:10
ディエゴ君、カワイイねぇ。^^
MOE書店で見てたけど、買っちゃった~!
実家にも見せに行ってきたよ。^^
Commented by m_kirin30 at 2011-06-05 21:29
cutejunko様:そうそう、ディエゴくんナナちゃんにちょっと似てました(^^)動きや表情が、あのタイプのワンコはたまらないです。
MOE買ってくれてありがとうで〜す!!うれしいな〜!!
Commented by 黒住和隆 at 2011-06-05 22:11 x
はしもとみお様
本日、くにたちの帰りにMOE買い御勇姿拝見しました。

P88の最後の言葉、「~自分を滅却~」似たような言葉をよく仏師が本に書いたりしているけど、どんな仏師よりも直に自然と向き合っているはしもとさんのほうがこの言葉がよく合いますね。

悲しいかな仏像はあくまで人(作者)の頭の中にしか存在しない印象を出力するしかないものですから、絶対に個性の刻印が濃厚になってしまうのですよね。他人の作った仏像を見た事はあってもはしもとさんの作品にとっての「自然の動物」に相当する「仏」を直にみる事はできませんもの。

ただ、意図する、しないは別として、作品群ははしもとさんがいたからこそこの世に出てきたわけだけだから、存在自体はしもとさんの個性の産物(=表現)と考えられるのではないだろうかと、無責任な他人は勝手に思うのでした。
Commented by goto at 2011-06-06 12:44 x
はしもとみお様

こんにちは。MOE、私も購入しました。
製作の途中とか完成後の動物たちは、ブログや展示会で
拝見したことがありましたが、こうやって順を追って
過程が見られるのも楽しいですね!

息子と「ほら、あのワンワンのお姉さんだよー」
といいながら、楽しく読ませていただきました。

アラブで会った動物たちの作品も、
いつか、生で会ってみたいとおもいました♪
Commented by m_kirin30 at 2011-06-07 23:30
黒住くんへ:むかし達ちゃんと話していて、どんなに自分を無くそうと思って努力して、自然に自然にを追求しても、その先にどうしても無くせない自分の芯みたいなものが残る、そこが個性だ、というような話を、熱く語ったな〜とおもいだしました。
私の大好きな木彫家は木喰さんですが、彼はどんな世界をみていたんだろうなあ、と、胸が躍ります。
みお
Commented by m_kirin30 at 2011-06-07 23:32
gotoさま:ワンワンのお姉さん、うれしいなー!!!そんなふうに呼んでもらえると、とってもうれしいです!
アラブでつくった作品達は、ぜひ日本でも展示してから連れていこうと思っているので、関東で一回、愛知で一回、展示を企画しています!!
みお
Commented by ふくりんご。 at 2011-06-10 20:24 x
初めまして。以前テレビで拝見してから、とても気になっていました★

今日、ハンズで作品達を生で見る事ができ、感激しました。
特に黒柴ちゃんと綱を持つミーアキャットが素敵過ぎ♪

柴犬ちゃんが沢山いたので、昨年18年で亡くした我が家の柴犬ちゃんを思い出しました。
お金を貯めて、いつか作って頂きたいなぁ ^▽^

素敵な想いのこもった作品制作、頑張って下さい
Commented by m_kirin30 at 2011-06-12 23:21
ふくりんご様:みていただいてありがとうございます!写真の感じと、実際見た感じはまたリアル感が違うかとおもいます、うれしいです!
思いの込めすぎに注意して、作品作りをがんばっていきたいとおもいます!
みお
Commented by YH at 2011-06-18 13:42 x
先日は有難うございました♪
はなこさん、アドバイス通りにして飾っています。

ホントは衛生上いけないのですけど、
我が家は皆、飼っている子達の匂いを「くさいけど好き」と顔を埋めて嗅いでました。(その癖の延長で、誰かしら楠の匂いを嗅ぐので昨年のジプシーさんの肩の色がすこし薄くなってしまいました・・ごめんなさい)

MOEを拝見して、特に犬の作品、その子、それぞれの匂いも写真からでも感じました。
飼い主さんの想いもその子の気配も木に閉じ込められるなんて感動です。

アラブの作品、都内で拝見できるといいです。



Commented by m_kirin30 at 2011-06-22 17:44
YHさま:はなこさん飾ってくださってありがとうございます!
ジプシーさんも、みんなにかわいがられてしあわせだと思います。
ジプシーさん本人、そういう性格なきがします。
12月に都内ではないのですが、神奈川県大磯というところでアラブの展示会をします。
ぜひまた遊びに来てくださいね!!
みお
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