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プレゼント

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2011年は、つくりつづけておわりました。
2012年がはじまりました。
彫刻は、とても時間がかかるものづくり、一年かけて部屋いっぱいの動物たちをつくるのがやっとです。2012年は、どれくらいつくれるんだろう、そして、2013年は、、とおもい、
そうやって考えると、健康である事がもちろん条件ですが、彫刻家という職業は、生涯かけても、それほどたくさんの彫刻を作れるわけではないのだなと感じます。

一生の計画が必要で、30代はこんなの、40代はこんなかんじ、とおもいをめぐらせていると、私の一生なんてあっという間の出来事でしょう。
人生の卒業制作は、おそらく60代が限界、目も見えずからだも動きにくくなってくるので、70代からは生きられる限りちいさな動物たちを彫り続けられれば充分です。

のこりの寿命はわかるはずもないけど、もし人並みに健康に生きられたとしたら、
つくりたいものはもうあふれていて、
一生分くらいはもうすでに思い浮かべていて、
あとは、つくれるだけ、つくるだけ、そんな感じの短い人生です。

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最近、自分の一生を他人がみるようにながめています。
同世代の友だちは、主婦になって子どもを育てて、家庭を守りながら暮らしていて、
自分の生活は、あまりにもその「ふつうのしあわせ」とかけ離れ、
何にこころが取り憑かれているのか、
狂ったように彫刻を作り続ける日々です。
だけどそれが、私の「しあわせ」なので、今はどうしようもなく、
他の人に、かわいそうに、、とおもわれるような日々が、私にとっては最上の暮らしです。

わたしにとって、自分のものはこの世界になにも無いので、
逆に世界中のものが自分のものであるように満たされていて、
彫刻の仕事をして暮らしていける事だけで、それ以上はなく、
この気持ちを一生離れることはないでしょう。

「作品というのは、この世界に向けてつくったプレゼントなんだって」
この前展示会で、自分のつくった彫刻と離れるのが寂しくて泣いていた私に、世代工房の奥さまが言ってくださった言葉です。奥さまも先輩に聞いた言葉だと言っていました。

つくった時点で、自分の手からはなれ、世界へのおくりものになる。
そういうきもちを、いつまでも忘れずにつくっていきたい。
そんな事を思った、2012年のはじめでした。

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そして、、

新年1/16日 17日と、2日間、彫刻(ココにいるケモノ展のガゼルやラクダが参加!)と音楽
ツアーをします!
1/16日は、ジャズ×彫刻ライブ
1/17日は、ポップス×彫刻ライブ
お好きな音楽のジャンルのほうへ、ぜひ遊びにきてくださいね~!もちろん両日もうれしいです!

2012、1/16日

新宿PITINN

太田朱美Risk Factor×はしもとみお

昨年大好評だったジャズ&彫刻ライブ、第二回開催!
ライブ彫刻や、ガゼルやラクダなどの彫刻展示、
アート&ジャズの時間を、お楽しみください。
ジャズライブがはじめてという方にもおすすめ、
アクセスも便利なpitinnに、ぜひ遊びにきてくださいね!

19:30開場 20:00開演

charge 3000円(1ドリンク付き)

ご予約はpitinnまで 03-3354-2024


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そして翌日、1/17日は、

ケモノン音楽会vol,1      出演者  ポチ  けもの   三角みづ紀duo

ケモノ系音楽とは?
どうぶつたちの気持ちを唄にした、ゆるポップ系女性ボーカル ポチ。
jazzyなサウンドに、ここちよい声で唄いあげる、青羊(けもの)。
オルタナティブで、詩的世界感の、三角みづ紀duo
三人の女性ボーカルによる、ナチュラルサウンドな音楽会、「ケモノン音楽会」
今回は、ポチ東京デビューライブに伴い、彫刻家はしもとみおの動物彫刻たちも多数参加、
どうぶつたちにかこまれて、どうぶつたちのサウンドで、極上のけもの音楽ワールドを堪能しにいらしてくださいね!

2012年1/17(tue)
19:00開場 19:30開演
charge 1000円(+1オーダー)
 ご予約 楽や 
03-3338-6068

または ami.matsui@gmail.comまで



動画は、ココにいるケモノ展 大磯 世代工房さんで行なった、ケモノライブ。
「けもの」の青羊ちゃんの唄声が、動物たちに響いて、感動の空間でした。


by m_kirin30 | 2012-01-02 01:19 | 日常
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