<< 食べるデッサン 今をつくる >>

挑戦

f0076833_13585250.jpg


男の子に生まれたかった、といつも思います。
少年のように夢を見続け、少年のままおじいちゃんになって、
いちクラフトマンでありつづけるような。
私は冒険も挑戦も修行も大すきなので。

こんなはなしを、かつて造形大学の教授、石彫の隆根先生から言われたことがあります。

「彫刻家は、
 鈍感な、ねちっこくて、不器用なやつ、がむいている、、、ウヒヒヒ、、、」

どれも、褒め言葉ではないように思うのですが、
私には最高に、嬉しい一言でした。

コツコツ、という言葉は、彫刻家が石を叩くおとから生まれたと言いますが、まさにその通りで、
敏感に世の中の変化を察知していると、作品がぶれて、芯がなくなった流行ものになってしまう、
努力、継続こそが力だという感覚がないと、とても続けられない、苦しい世界、
器用だと、すぐ飽きる、不器用なひとは、いつまでも上手くできた気がしないから、続けられる、
という、言葉なのでしょう。
10年経った今の私には、この言葉のほんとうの意味が、身にしみています。


芸術家にとって、けなし言葉は、ほめ言葉。
ほんとうに真の芸術をめざしているひとなら、そうでしょう。
上手い絵だ、きれいな彫刻だ、器用な作品だ、、、
博物学者の荒俣先生に、「頭がほんとうによろしいですね、、、」と言うようなもので、
ふつうの褒め言葉が、一番の感想になってしまうと、負け、のようなところが、作り手にはあるのです。


私は鈍いので、申し訳ないほど現代美術もほぼ知りません。
はやりも、流れも、他の作家さんが何を作っているのかも、全く知らないですし、
興味は生物界だけにあるので、それだけでいいのかも知れないとさえ、思っています。
彫刻に、自分の思想や政治観をこめるのが一番いやで、
できれば、浮き世はなれた、嬉々とした生き物たちの姿をただ作りたい、と願っています。
コンセプトもなにもない、いち彫刻でありたい、と思っています。

いつまでたっても、つくってもつくっても、納得できず、
すべてをなげうってでも、人生をかけてでも、作りたい、どんな孤独と戦ってでも、作りとげたい、そんな強い思いがないと、
彫刻家という肉体的にも精神的にもきつい職業は、続けることができないでしょう。
特に現代では、他にも生きる道はたくさんあるし、
ましてや女性であれば、もっとしあわせな道はいくらでもあるし、
彫刻家なんて、よほどのへんなヤツではないか、と、自分でもよく思います。

f0076833_1359293.jpg



今年、新たな挑戦を始めようと思っています。
彫刻王(笑)になるための第一歩、
1000体のちいさなどうぶつを、作るというもの。
年間200体くらいをいつも制作しているのですが、ことしは1000体どうぶつに挑戦します。
かといって数に負けず、ひとつひとつにきっちり命があるように、
いまかつて無いほどの制作意欲に燃えています。

f0076833_13585666.jpg



ひとつひとつの彫刻の動物たちに、ちいさな願いをひとつづつこめて、
わっと1000体ならべられる日が来る事を、
私も楽しみにしています。

f0076833_13584286.jpg



次回展示会は5月末、大阪 枚方の星丘洋裁学校内にある、ソーイングギャラリーです。
5/17〜26日まで、
1000体どうぶつの、何体できているか、お楽しみに!
[PR]
by m_kirin30 | 2012-02-23 13:59 | 日常 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://mkirin30.exblog.jp/tb/17230564
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by ふくりんご。 at 2012-02-23 19:54 x
1000体!? 私も楽しみにしています^^

みおさんから生まれた子たちは皆表情豊かで生き生きしていますよね♪

私の好きな言葉は「こつこつ。。」なんです^^
もうすぐ姉と初めて参加する手作りマーケットがあるんです。コツコツ。。の成果出せると良いな^^

Commented by m_kirin30 at 2012-02-23 22:47
ふくりんごさま:わ〜!あのクオリティの手作りなら、すばらしいですよ!ニャンコポーチ、宝物にしています!
1000体は、名古屋でお目見えはやっぱりミュシカさんがいいですね!
みお
<< 食べるデッサン 今をつくる >>