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学問

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彫刻は不思議です。
彫刻には時が刻まれていき、過去に戻ることはできない、失ったカタチは戻らない、一方通行に進んでいく過去の集積です。
それなので、3次元のかたまりに、時を彫り込む、独自の4次元世界を作るものだともいえます。
そもそも美術は、3次元のものを4次元や2次元に変えていく、次元を超えた行動でもあります。

美術は文学や社会とも、密接に結びついていますが、
その創作風景は、まさにscienceの分野です。
過去の膨大な記憶データによって、瞬時に行動を導きだし、鍛錬した技術で定着させる。
どんな行動を選ぶか、どのようなものが好みか、
それはとてもあいまいで、法則性も無く、一見偶然や主観でしか判断できない哲学の世界に似通っています。

だけど私は、オイラーやアインシュタインが描いたように、美術にも、万物の理論が存在するのだと信じています。
今は、確率を上げていくしかありません。10人中8人がいいと思ってくれるとか、そういうあいまいな話です。
万人のなかにある感動の神経細胞を動かす要素が、何であるのか、まだもちろん見つからないし、
きっと、そんなものは存在しない、人の心はあいまいで、無作為で、統一できるものでは、決して無いのです。
そんな中でも、あらゆる人が共感する、何かの原理がないものか、
私は、探していこうと思っています。
たとえば、自分とまったく逆の考え方の、理解しあえない人がいたとして、その人と共感できるエッセンスを瞬時に導きだせたら、こんなに自由で、こんなに無敵なものはありません。
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音楽、美術、数学は同じ分野の気がします。
答えへのアプローチにそれぞれの美意識が関わるところと、膨大な記憶力と反復練習だけがオリジナリティある答えを見つける手がかりになるというところ。
あらゆる技術を手に入れた上での、それを手放す自由を手に入れること、
美術も、学問のひとつなんだと、いつも思います。
時に心理学や脳科学や哲学のようなものでもあるのに、一方で文学的、社会的な側面もあり、表面は幾何学とサイエンスの集合体、まさに、私の目指している、ジャンルフリーの学問の世界。
ひとつの学問を突き詰めると、最終的にはすべてつながったところの壁に、行き着くのでしょう。

美術における統一理論は存在するのか?
万人が理解できて、感動する美というものは存在するのか?
無いとあきらめるより、それを求めてさまよう宇宙に浮かぶイカダのようなものでありたい、と思って、まずは目の前の地球の美について研究しよう、と、おもいます。
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美術と音楽が同じ、というのは、いつも思っていて、
昨年あたりから、この美術と音楽をつなげるイベントをなにかできないものか、ずっと考えてきました。
私がアトリエで出し続けている、ただの「音」、そのもったいない「音」を「音楽」に変えられたらいいのに。
それがすこしづつ実現して、
この願いを、太田朱美ちゃんと言う不思議な時空で生きるフルート奏者とおかしな仲間達が、かなえてくれました。
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彫刻の4次元空間に、音が加わる、5次元空間で、見る人も、自分たちも、あたまが?になり、とっても気持ちのいい空間です。


そのちょっと不思議世界の動画がこちら。

5次元の空間を、たくさんの人と共有したいので、
名古屋でもひとつイベントをする事にしました。
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ポチと月夜の音楽美術祭

日時>2012,5/12(sat) open 19:00 start 20:00

料金>charge 2000yen  30名様限定ライブ

場所>
パルル parlwr
名古屋市中区新栄2-2-19

予約先>
ご予約・問合せ  pochi.amio@gmail.com ポチ(マツイアミ)
ご予約の方はお名前、人数、ご連絡先を上記のアドレスにメールして下さい。
30名様限定ライブのため、定員に達した場合は先着になりますのでご了承ください。

どうぶつの気持ちを唄にするアニマルポップサウンド、ポチ。
voマツイアミが、数々のケモノになって唄う、
ポチ初のケモノンCD「ポチと月夜のけものたち」発売を記念して、美術と音楽がひとつになった、ケモノの音楽美術祭を開催します。
当日発売のCDに入っている曲をはじめ、月にまつわる曲を演奏。
会場では、はしもとみおによるどうぶつの彫刻展示や、イラストレーター渡邉春菜によるライブパフォーマンスもあり。
音と、美と、月夜に唄うケモノ、ぜひ体験しに来てください!

出演>
音楽
ポチとポチの仲間たち
美術
はしもとみお 渡邊春菜  飯沼由貴
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by m_kirin30 | 2012-03-23 09:31 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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