カテゴリ:イベント( 15 )

ひろいもの

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ちょうど一年前、1/16日に、jazzフルートの太田朱美ちゃん率いるRiskFactorというバンドと、生の彫刻する音にあわせて音楽を演奏する、というイベントをしました。
あれからはや一年、
また同じメンバーで、ひとつづつ年をとり、ライブ彫刻&ジャズのライブを実現させることができ、とってもうれしく楽しい時間でした。

ことのはじまりは、私がある日、
「彫刻を彫る時って、ものすごくいい音がする。カーンカーン、コンコンコン、コチコチ、カチカチ、トトトトーン。この、ただの 音 を、音楽 に、変えることができたらどんなにいいだろう」と、
つぶやいたことからはじまりました。

すると朱美ちゃんが、それ、おもしろい、やってみよう、と言ってくれて、
彫刻を彫る音を、ジャズの即興で、ミュージシャンたちに、音楽に変えてもらう、というライブを、
実現することができました。
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ただの「音」だったものが、「音」と「音たち」とをくみあわせて、「音楽」になる瞬間。
リアルなそのときに、立ち会える事は、この上ない楽しさで、ただ、感動します。
そして、それをみたり、聞いたりしてくれる、お客さまたち、
「音楽」が、「音楽」であるということは、私たちがつむぎだした「音」のかけらを、いいなあ、とおもいながら聞いてくださる方がいて、はじめて、「音楽」という感動共有伝達になるのだなあ、と。
いいなあ、と聞いてくださる方がいないと、「音たち」は、行方不明になって、転がって、どこかへ消えてなくなってしまいます。


知識は、ひとに教えたとき、はじめて知識になる、と聞いたことがあります。
音、も、人に、いいなあと、聞いてもらってはじめて、音楽になり、
美術も、だれかに、美しいなあ、と大事に思ってくれた時に、はじめて、美術になる。
料理も、おいしい、と食べてもらって、はじめてお料理になるのかな、と。

ひとりじめしようというようなつまらない感情ではいいものは作れない、
お金にかえられない、言葉にしようのない、もっとすごい感動をひとに伝えたい、そのそれぞれの方法が、つくる、という私たちの仕事なのでしょう。
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ものが、ものにちゃんとなるのは、共感し、感動してくれる相手や、世界があるから、
ひとがこの地球にいなくなれば、芸術なんて、すべてなくなって消えていくだけのもので、
自分のもののように思えるものも、じつは全部、ひろいもののようなもので、誰のものでもない地球のカケラであって、
音楽も、美術も、どんな音をひろって、どんな美をひろって、何を捨てて、つくるか、作り手にとって試されているような気がします。

そこら中に落ちているものづくりのカケラに誰よりも敏感でいる事、そして、ひとりじめしないこと、それが、たいせつなことだと、あらためて感じました。
私が作った彫刻達を、見てくださる方が、最後に、いいなあと思ってくれる事で、はじめて、美術になる完成の瞬間がきます。
これからも、つくったものを、たくさんのひとに、みて頂けるように、がんばらなくては。

ジャズのライブというのは、きっと、その日来てくださったお客様が、いっしょになって音楽を作っている、そんなことを、とても思った一日でした。

よろしければ動画で、ライブイベントの一部をお楽しみください!





名古屋ミュシカさんで、もうすぐ巡回展が始まります!
ワークショップもたくさんあるので、木彫り体験や、デッサン体験も、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

はしもとみお 「砂漠のケモノたち」
2012.1.27 fri - 2.14 tue
OPEN 11:00-19:00 CLOSED THU



UAE(アラブ首長国連邦)に一カ月滞在し、動物たちを取材しながら一緒に過ごした、彫刻家 はしもとみお。現地でふれあった動物たちの彫刻 約60点を展示致します。

彼女の目でとらえた動物の筋肉、毛並み、息づかい。ノミや鋸、彫刻刀を自由に使い、動物の見える形の中にある いのち そのものを彫り出します。会期中には現地取材で描いたスケッチの一部を公開。ワークショップや似顔絵会も多数あります。生命溢れる彫刻の数々をぜひご覧ください。
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by m_kirin30 | 2012-01-21 21:04 | イベント | Trackback | Comments(9)

デッサンのすすめ

私にデッサンを教えてくれた先生は、象鯨美術学園というおもしろおかしな美術予備校の主任講師、
彫刻家の西村浩幸先生でした。

彼のデッサンや美術や生活に対する考え方、私の美術の根っこのところをほとんど鍛えてくれた先生です。
予備校時代に3浪して、基礎という基礎をみっちり鍛えられたことで、私はそれからデッサンで迷ったことがありません。

その方法は、「下書きをしない」
上手く描こうとせず、モチーフから純粋に感動した手応えを、画面に伝える、大切な力。
デッサン力とは、上手さではなく、感動力。
自分が感動し、感動を見る側まで届ける力なんだと、13年前に教えてもらってから、私は迷うこと無く今でもデッサンを日々続けることができました。

その象鯨美術学園で、デッサン教室をさせていただきました。
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下書きをしないで、画面の無限空間をたのしむ。
手探りで形を探す。
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柔軟に、やわらかく、印象を紙に伝えて行く。
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いっぱい遊んで、いっぱい迷って、好きなことをしてみる
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見えた印象を、時々激しく、時々やさしく、手で触るようにすすめていく
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完成予想図を思い描く。
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ここまでの仕事を、いっぱい遊んでおくと、後がとっても楽しい。
自分の思いもよらない色が画面にあふれているように。
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だいたい30分くらいです。プロポーションはまだ決めきらず、
最後まで形は直せるように描いて行く。
下書きをしなければ、こういう遊びが可能です。
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みんなで描いて
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みんなでならべる。

こんな一日。
すごくたのしかったです。
みんなで一つのモチーフを描いて、みんなで感じる。
こういう日を、たまに持ちたいと思います。
象鯨美術学園のある神奈川県 大磯の世代工房で、12月に個展をさせて頂くことになりました。
アラブの動物たちを中心に展示販売の予定です。
個展は、一年に一回もできない機会なので、たのしみでなりません。

そして、デッサン教室。
ありがたいことにたくさんの方からやってみたいの声をいただいたので、
名古屋の仲良しのお店、ミュシカさんでも、定期的に始めることになりました。
一ヶ月に一回、木彫り教室と、デッサン教室です。
単発で参加できるので、ぜひいらしてくださいね!
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by m_kirin30 | 2011-05-09 17:34 | イベント | Trackback | Comments(6)

デッサン

デッサンについて、みんなに伝えたい、たくさんの事があります。
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息を深くし、こころはやわらかく、手で見て、目でさわる、
体で覚えて、頭は無限に、そして手から紙に伝える。
いつもだいじにしてるデッサンの流れです。

デッサンは、美術という大地では、万能の種のようなもの。
自分なりのデッサンがかけるという事は、世界に一つのものが作れるという事。
誰が描いても世界に一つだろうと思うかもしれませんが、本当に誰の真似でもなく、自分の目の前のリアルが描けるというのは、とても難しいことです。

それは、自分だけの武器を見つけるために努力し、きたえ、飛び抜けるくらいのいいものにして行く。
その上で、世界中、現在過去未来にいたるまで、表面を真似するくらいでは決して真似のできない、強い強い意思と力を持った武器に仕上げていく。

世界に一つだけのものを作るというのは、本当は、世界にその道で一番にならないといけないという、けわしく厳しく長い、自分と世界とのの戦いのようなものです。

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だからこそデッサンで私が伝えたいのは、
うまく描こうとしない、という事です。

うまく描こうとするというのは、誰かの真似をするという事。
たまにウォーミングアップで巨匠の模写をするのはいいと思いますが、真似するべきものは常に目の前にある現実のモチーフだという事です。

自分の目に素直に、目の前の形を追いかけて行けば、自分だけの武器が必ず見えてきます。

その、自分の長所を見つけ、長所を世界一までレベルをあげていく訓練ができれば、
きっと短所だって自然と人よりすごいレベルまで上がっているはず。

自分の武器に、気づく事がデッサンのカナメ、第一歩。

そんな事を、デッサンが好きなすべての人に、伝えて行きたいと思っています。
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5/7日は神奈川県で、5/21日はミュシカさんで木彫り教室、
6月からは愛知県でも定期的に、デッサンのすすめ 教室をひらくことになりました、くわしくは後ほどアップします!
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by m_kirin30 | 2011-05-05 21:23 | イベント | Trackback | Comments(4)

木を彫るちから

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名古屋のミュシカさんで先日木彫りのワークショップをさせて頂きました。
もう何度目でしょうか、いつも満員でほんとにうれしく思っています。

みなさん、はじめてのかたばかりなので、木を彫る事が新鮮な様子、
「かたい」
「3時間があっという間」
「おなかがすかないほど集中する」
「むずかしい」
などなど、新鮮なことばをたくさん話してくれて、私もいつも楽しくて仕方ありません。
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木を彫ること、作品を作る事はいろんな「ちから」がいります。

みるちから
形をかんじるちから
集中するちから
どこまでも進むちから
考えるちから
作る事をたのしむちから
終わらせるちから

どんなに小さな彫刻でも、ひとつ完成させるのにはほんとにたくさんのちからがいります。
ちいさなちいさな「素材」が、「いきもの」になる瞬間。
自分の手から、ふっとはなれて、ひとりでトコトコ歩いて行くような感覚。
そんな感動を、ものづくりは毎日教えてくれます。
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はじめて作った時の感動、あたらしいいきものとの出会い。
幾千と彫刻を作っていってもきえる事はないでしょう。
たくさんのひとに、木を彫るたのしさ、子どもに帰る感覚、集中するものづくりの時間、手を使う大切さ、伝えて行けたらなと思っています。
今年は東京でもワークショップを実現しようと思っているので、たのしみにしててくださいね!

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p.s
美術を始めようというひとへ、
美大受験生のひとへ、
いつもこの時期、10年前のどん底だった自分を思い出して哀しくなります。
美術で大学に入るのは、苦しく、自分自身が嫌いになってしまうくらいつらいときがあります。
だけど、受験も、ほんとは戦いじゃない。

世界へ向けて、自分の作品を発表できる、「初舞台」だと思ってほしいです。
第一歩目の作品を、自分の気に入った最高傑作で迎えられるように、
誰かとの戦いでなく、自分自身と向き合って、いい作品を作ってください。
ひとりでも多くの美術家の卵が、かわいい命になってかえる日を、とっても楽しみにしています。
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by m_kirin30 | 2011-02-18 22:51 | イベント | Trackback | Comments(3)

いっしょに感じる

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目の前のうつくしいものを、だれもが見えているような目でとらえて、そのままを伝えられたらどんなにいいだろう。
個性的にあろうとは、思ったこともありません。
自己表現もまったくなくて、
どうやら、「アート」という街からどんどんはなれた片田舎の「ものづくり」
美術を始めて13年、そんなところに歩いてきたように思います。

「表現」がないのだから、芸術の世界からはみ出してしまっているのかもしれませんが、
それでも今の仕事が私は心底すきです。
みんながみえているものを、みんながみえているように、ただ作る仕事。

動物たちのそのままでうつくしい姿、愛らしさや鋭さ、
においや、生きている事への真剣さ、
めのまえのすべてをとらえるのには、あと200年あっても2000年あっても全く足りません。
地球が何十億年もかかったんだから、あたりまえですが。

私たちがみえている、生きているこの世界の、ひとかけらのうつくしさでもつくることができたら、
彫刻がうつくしい世界のひとつに仲間入りができたら、
私は、もう十分満足です。
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だれにも伝わらなくても、だれも見に来なくても、わかってもらえなくても、いい、なんて
つくりてにとって、そんな、つらく哀しい事はありません。
ほんとはだれもが、自分のいいと思ったものを、誰かにわかってほしいから作るんだ、
そんなふうに思います。

だけどものづくりや表現をしていく人間は、いつでも孤独を味方につけないといけません。
一人ぼっちでハングリーになった時にはじめて、「つくりたい」「つたえたい」という泉が湧きあがってくるからです。
つくりては、みんな寂しがり屋です。

つくるときはたったひとりで
だけどこころが外へ向かってひらいているから、
ひとりでもひとりじゃない。
伝えたい人たちの顔を思い浮かべてつくっているから、
さびしいときも、がんばれるのです。
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芸術の世界からはみ出してしまった私ですが、
自分に作れるものを、いまは素直に作っていこうとおもいます。
この道の行き着く先に
もしかしたらまた芸術の世界の入り口が、待っているかもしれませんし。
リアルを突き詰めて行けば、その先に何がある?
そんな研究を、続けて行こうと思っています。

お兄ちゃんの友だちの、作曲家の柳浦遊くんが、すてきな曲を作ってて、それを送ってくれたので、
過去の彫刻のムービーを作ってみました。
3分で5年をふりかえります。

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by m_kirin30 | 2011-02-09 10:14 | イベント | Trackback | Comments(8)

かさなる

お兄ちゃんがジャズのドラマーをやっていますが、そこからたくさんつながって、
太田朱美ちゃんというふえふきの女の子と友だちになりました。
彼女は私と何かが似てる、はじめて彼女の音楽を聴いたとき、そう思いました。
ものづくりのしかた、感じ方、生き方、生き物が好きなところ、身長、すべてが話せば話すほどそっくりです。

そんな彼女と今回、新宿PIT INNで、ジャズと彫刻の展示をかさねるイベントをしました。
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私が、
『木を彫る音は、とてもよく響いていい音がする。このただの「音」を「音楽」にすることができたらどんなにいいだろう、ひとりで聞くのがもったいない。』
と、Twitterでつぶやいたところ、朱美ちゃんが、それやってみよう!と言ってくれて、
今回のイベントが実現しました。

太田朱美Risk Factor
fl 太田朱美 fretless-b 織原良次 ds 橋本学 p 石田衛 cl 土井徳浩 perc 井谷享志 彫刻 はしもとみお
兄妹で一緒に仕事をするのも、はじめての経験でした。

珍しいイベントだったせいか、お客様も満員で、私たちもテンションは最高潮に上がり、ジャズと彫刻のセッションはすごくたのしくいい時間が作れたと思います。
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バラードは、あたたかく、アップテンポの曲は、元気に飛び跳ねるように。
彫刻のシバちゃんも音楽に囲まれて最高の笑顔です。

朱美ちゃんのおかげで、ひとつ夢が叶いました。
それは、
美術と音楽をつなげていきたい
芸術を日常とつなげていきたい
という思い。

くらしていると、ふと日常の何気なく聞こえる音が音楽に変わりそうな瞬間があったり、
空の色があまりにきれいでそれをとどめておきたかったり、
鳥や虫の声にこころ奪われたり、音楽と美にかこまれてくらしている自分に感動したりします。
その感動をいちばんに伝えたい、そんな思いだけが、自分をものづくりにかき立てているのかもしれません。

目の前のころがったり、ちらばったり、忘れられたりしている美をひろいあつめて、つなげて、
ひとつの美しいかたまりをつくる。
それが美術を仕事にするものの使命です。
そのひろうものの違いが、それぞれの個性なのかも知れません。

そんな仕事を今は続けていこうと思っています。
100%自分の目で世界が見られたら、もっと純粋に、もっと素直につくれるのかな。

朱美ちゃんとのセッションで、そんな原点を考えたとても寒いけど、こころが熱い夜でした。
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見に来てくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。
自分たちだけでは、ライブは作ることができません。
今回来れなかった方々も、また絶対実現しようねと、メンバーで固く約束したので、
次回がある事を約束します!

朱美ちゃん、ほんとうにありがとう。

動画は、彫刻の音から即興音楽、そのあと朱美ちゃんのオリジナル曲、「生体発光」につながる
ライブ彫刻とジャズライブのセッション。


兄妹共々、おかしな仕事だけど、一生続けられたらいいな、とおもいました。
ちいさい頃は私が音楽が得意で、兄が絵が得意だったんですが、、、。
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これからもよろしくおねがいします!
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by m_kirin30 | 2011-01-18 16:40 | イベント | Trackback | Comments(10)

五感?

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最近、ラブラドールのリンゴちゃんを彫らせてもらっているお家の方に、昔使ってて使わなくなったという大きな水彩紙をいただきました。
いろんなものを今までいただいてきたような気がします。
木工機械のほとんど全ては死んでしまったひきもの師のおじいさんから材木屋さんを通して頂いたもの、道具も先輩や先生方からいただいたものも数知れず、そして今回は水彩紙。
身ひとつで始めた一代の彫刻家人生、これらの支えがなければ続けて来れたんでしょうか。

絶対に無駄にはできない、という緊張感もあり、彫りきれないほどの感謝もあり、いつも感激でいっぱいです。

今たくさんの水彩画に久しぶりに取り組んでいます。

私にとっては絵と彫刻は同じものです。
学生の頃、造形大の先生にこう言ってもらったことがあります。
「お前の彫刻は、二次元の絵が飛び出してきたようなものだ。」
その通りかもしれません。

絵は、目で触るように描く。
彫刻は、手で触るように彫る。

そんな感じです。
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不思議なのは、ここからです。
たまに、アトリエで記憶で水彩画を描いたり、彫刻をしていたりすると、あんなにきついクスノキのにおいを感じず、動物たちのにおいがよみがえって来る時があります。
もっと不思議なのは、そのとき飲んでたコーヒーの味までも、動物たちの寝息や鳴き声までも、幻聴のようにリアルに聞こえて来る時があります。
彫る音で、木がどう割れるかを感じたり、叩くリズムも、心地よく体に響きます。

五感。
目で触り、手で触り、鼻で触り、舌で触り、耳で触る。
私は彫ろうと思う動物の前に立って観察している時、確かに五感を使っているのだ!と思います。
全身全霊で触っているので、第六感も使っているのかもしれません。

今彫っているお猿のビージーには毎日その感覚があります。
五感を研ぎ澄まして脳だけでなく、体全体で感じるリアリティ。
そんな感覚を大切にしたいなと思います。

「いかなるときも自然を観察せよ。
 自然に彫刻充満す。」

高村光太郎さんの彫刻10ヶ条の第10ヶ条。
私も人生を彫刻で充満させたいな、と思います。

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日進市の子供会さん企画で、ライブ彫刻&彫刻をさわろう! イベントをさせて頂きました。
子ども達は、木屑をキャッチするのに必死!でしたが、とっても興味を持ってさわって、においをかいで、五感で楽しんでくれました。

大人「彫刻をさわる時の注意はなんでしょう?」
子ども  「なめない!」
     「ふまない!」
     「ちょうこくをけずらない」
     「そとへださない!」
     「たべない!」

などなど、多数の意見が出て、私も彫刻にさわる際の注意をおおきく学びました!

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ライブ彫刻、生まれてはじめての経験でしたが、めちゃめちゃ楽しかったです!
子供会の皆さん、楽しい企画をありがとうございました。

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ミュシカさんからなぞのかわいい写真が届きました!
この不思議な写真の謎はまた次回、楽しみにしていてください。
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by m_kirin30 | 2010-06-20 13:00 | イベント | Trackback | Comments(6)

長くて楽しい一日

先日イベントで、「動物の似顔絵会」をただ今展示中のMOMOさんで開催させて頂きました。
その休憩中、カメさん彫刻のとなりに本物のカメちゃんがあらわれて一時会場は大興奮!
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カメキチ君も大パニックでした。

「動物の似顔絵会」は、今回で二回目になります。
このイベントは、お客さんを動物に例えて描く、という奇想天外な企画で、一か八か、な感じで去年
タリーズコーヒーさんで始めたのですが、思ったより好評で、皆さん喜んで頂けたので、今回二度目を開かせて頂きました。
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お子さんたちはこんな感じで動物になってしまいます。
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おさるさんは、ほとんど人の赤ちゃんだったりして、、、。
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かっこいいクマさんに変身したこも!
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そして、この企画は、今回はMOMOさんという人のたくさん集まる展示会場にちなんで、みんなの動物似顔絵も募集させて頂きました。
最終日にはこんなにたくさんのご応募をいただいて、展示会場はみんなの絵でいっぱいになりました。こんなに嬉しい事はありません。
私のいつものサタデッサンのメンバーにも集まって頂いて、みんなで厳正な審査をした結果、
3人が金賞、5人が銀賞、2人が特別賞にえらばれました!
中でも金賞の中の金賞、一位に選ばれたのは、この方!
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すばらしい勢いのある線、自由なデッサン力、そして伝わって来る情熱に、一同感動し、満場一致で選ばれました。おめでとうございます!

その他の賞も、子供さんの入賞が多い結果となりました。

「上手く描こうとするな」

これは、私の始めたサタデッサン教室(土曜日にはデッサンをしよう、というもの)の、いちばん大切にしている言葉です。

上手く描こうとすればする程、リアリティは遠ざかる。
こんな思いをデッサンを突き詰めるといつも感じます。

モチーフを目の前にしたら、自分が描いてきた歴史を忘れよ。
未知のものを描く緊張感でモチーフを見よ。
鮮度は、全ての技術の上を行く。

3年前に作ったデッサン10ヶ条の第一条です。

自分の描いてきた歴史がない分、子供達はいい絵が描ける、そう思います。
もちろん、本格的に絵を勉強して行けば、上手くなることもあるでしょう。
感動を表現するにも技術はもちろん必要です。
でも、本当に絵のことを突き詰めて行く人程、人を感動させるのは、決して上手さじゃないと分かっているはずです。
美術の神様は、純粋に美に感動している人の所にだけやってきて、人に感動を伝える絵を描かせてくれる。
そんな気がいつもしています。

子供達とふれあう時間は、そんな絵の原点を教えてくれる貴重な時間でした。
そうして、楽しく長い一日が終わりました。
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こういう日々のことを、忘れずにいたいなと、思いました。
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by m_kirin30 | 2010-04-18 16:58 | イベント | Trackback | Comments(4)

木彫り教室

ミュシカさんで6日、7日と木彫り教室をさせていただきました。
一日目にカメラを忘れるというなんともなさけないおっちょこちょいの私、さらに皆さんに手を切ってはいけない!とえらそうにイキったあとに「あ〜」と情けない声を出し一番に私が手を切りました。
そんなアホアホスタートでしたが、生徒さんのあまりの出来の良さにびっくりの二日間でした。

人は、すばらしく器用です。
そして、すばらしく根性を持っている!
そう、思います。
人という生き物の技術のすばらしさ、これは動物界屈指のすばらしいものです。
と、動物目線で生徒さんを尊敬のまなざしで見ていました。

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一日目に生まれたベストヒット作品、富士山チョコは、二日目もその技を受け継がれて行きました。
普段サタデッサン教室に通ってくれているメンバーは、講師として二日目は参加して頂きました。
さすが美術を楽しむ事を覚えたみんな、教える傍らに、すばらしいスイーツを作ってくれました。

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ケーキを挑戦してくれた生徒さんも、ばっちりケーキを作って帰られました。
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みんな、童心に帰って木彫に打ち込んでくれました。
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最も愛情深かった作品、鳥の彫刻、すばらしいできだと思います。
まさに、愛情が技術の上を行く、これは、私たちプロこそ見習うべきものなんだと思います。
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すばらしい表情のイエテイ。
みなさん、美術を楽しんでくださって、私もとっても嬉しい二日間でした。

最後の最後に、とっておきのプレゼント!
一部友達はご存知の通り、ドラクエフリークな私に、最高のプレゼントが届きました!
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感動で写真がブレましたが、スライムタワーの色鉛筆画をもらいました!
宝物にしま〜す!!

ミュシカさんでの展示会は、ほんとにたくさんの方々に足を運んで頂いています。
一人一人のお客様と話す時間が取れなくて申し訳ないのですが、感謝の気持ちを新しい作品でたくさん表現して行きたいと思っています。

残り一週間になりましたが、よろしくお願いします。


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by m_kirin30 | 2010-02-08 09:27 | イベント | Trackback | Comments(2)

番外編 サタデッサン

いつか、美術のちからで、生活をおもしろおかしくしたい、という夢があります。
今日はその夢の始まりの一歩、サタデッサン教室のおもしろデッサンを紹介します。
サタデッサンは、アトリエツラナッテで定期的に行わせてもらっているデッサン教室です。
美術を全く習った事のない、純粋にもの作りが好きなひとたちが集まり、一応私が教えさせてもらっている、いや、教わっているかもしれない、デッサン教室です。

主にデッサンですが、木彫、自由制作、課外授業など思いつきで色々開催させてもらっています。

その中でも今年一番の思い出になった、キャンドルデッサン会を、ご報告します。

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モチーフは闘志像 ヒメリンゴ、カキ、ビンなど。
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黒いワトソン(キャンソン?)紙に、コンテとパステルで自由に制作しました。
みんな、最初は緊張して上手く描けず、上手く描けないから楽しくありません。
そこで、一応いろいろアドバイスをします。

私がこのサタデッサンで教えたいのはたったひとつ、「もの作りを心底楽しむ事」です。
上手く描こうとさえしなければ、自然とリアルは向こうから近づいてきます。
技を知り、技を捨て、見えたものを思うがままに自信を持って描くことができれば、絵は楽しくないはずがありません。
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みんな、それぞれの個性を少しずつ少しずつ画面において行きます。
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渡辺さんのデッサン。色とりどりでモチーフが踊っているようです。
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私も今回は描きました、が、みんなの作品に比べればかたくてまじめそのものでした。
もっともと自由に描けたらいいなと思いました。
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笑いと感動の講評!
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田中さんの繊細なデッサン。
持ち前の丁寧さを存分に出せてキラキラひかるガラスがとってもきれいに描けました。
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渡辺さんの無限に物語のひろがる絵本のようなデッサン。
彼女は春から通ってくれていますが、びっくりする程表現豊かになりました。
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理系のセンスでシュッシュの縦タッチを編み出した大西さんのデッサン。
このあと年末カバン作り大会にも参加してくれました。
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年末、楽しいデッサンの思い出で幕を閉じることができました。

普通の人が、普通の暮らしの中で、もの作りをして、個性を出し、楽しみ、幸せを感じる。
そんな美術のあるくらしを、もっともっとみんなに伝えたいと思っています。
プロもアマも関係ない、フェアな美術の世界が、そこにはあります。
そんな所へ迎えるように、道をしっかり歩みつつ、年明けを迎えたいとおもいます。

年始はお待ちかね、我が家のパパ(父)さんの新作カレンダーが登場!
今年もおそるべき絵が完成しています。
楽しみにしててくださいね!
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by m_kirin30 | 2009-12-31 00:09 | イベント | Trackback | Comments(6)