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番外編 サタデッサン

いつか、美術のちからで、生活をおもしろおかしくしたい、という夢があります。
今日はその夢の始まりの一歩、サタデッサン教室のおもしろデッサンを紹介します。
サタデッサンは、アトリエツラナッテで定期的に行わせてもらっているデッサン教室です。
美術を全く習った事のない、純粋にもの作りが好きなひとたちが集まり、一応私が教えさせてもらっている、いや、教わっているかもしれない、デッサン教室です。

主にデッサンですが、木彫、自由制作、課外授業など思いつきで色々開催させてもらっています。

その中でも今年一番の思い出になった、キャンドルデッサン会を、ご報告します。

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モチーフは闘志像 ヒメリンゴ、カキ、ビンなど。
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黒いワトソン(キャンソン?)紙に、コンテとパステルで自由に制作しました。
みんな、最初は緊張して上手く描けず、上手く描けないから楽しくありません。
そこで、一応いろいろアドバイスをします。

私がこのサタデッサンで教えたいのはたったひとつ、「もの作りを心底楽しむ事」です。
上手く描こうとさえしなければ、自然とリアルは向こうから近づいてきます。
技を知り、技を捨て、見えたものを思うがままに自信を持って描くことができれば、絵は楽しくないはずがありません。
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みんな、それぞれの個性を少しずつ少しずつ画面において行きます。
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渡辺さんのデッサン。色とりどりでモチーフが踊っているようです。
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私も今回は描きました、が、みんなの作品に比べればかたくてまじめそのものでした。
もっともと自由に描けたらいいなと思いました。
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笑いと感動の講評!
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田中さんの繊細なデッサン。
持ち前の丁寧さを存分に出せてキラキラひかるガラスがとってもきれいに描けました。
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渡辺さんの無限に物語のひろがる絵本のようなデッサン。
彼女は春から通ってくれていますが、びっくりする程表現豊かになりました。
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理系のセンスでシュッシュの縦タッチを編み出した大西さんのデッサン。
このあと年末カバン作り大会にも参加してくれました。
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年末、楽しいデッサンの思い出で幕を閉じることができました。

普通の人が、普通の暮らしの中で、もの作りをして、個性を出し、楽しみ、幸せを感じる。
そんな美術のあるくらしを、もっともっとみんなに伝えたいと思っています。
プロもアマも関係ない、フェアな美術の世界が、そこにはあります。
そんな所へ迎えるように、道をしっかり歩みつつ、年明けを迎えたいとおもいます。

年始はお待ちかね、我が家のパパ(父)さんの新作カレンダーが登場!
今年もおそるべき絵が完成しています。
楽しみにしててくださいね!
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by m_kirin30 | 2009-12-31 00:09 | イベント | Trackback | Comments(6)

2009年の終わり

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年末になり、オランウータンのジプシーさんの彫刻に色を付けました。
彫刻の仕事はひとりぼっちなので、いつも、不安になります。
これでいいのか、もっと先があるのか、ここで終わるべきなのか、仕事が終わりに近づけば近づく程、手が出なくなります。
ここからは、考える事の方が大切な仕事になります。
たくさん考え、選び、命をどうやったら吹き込めるか、細心の緊張と、最後の最後は、愛情しかありません。
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技術が無くても、どんな人でも、美術のプロでも素人でも、同じかもしれません。
芸術の世界は、というかどんな世界でも、最後の最後はなにがおこるかわからない。
ぎりぎりの所に行けば行く程、すべてが紙一重になってきます。
正しい選択が、後はできるかできないか、それだけになってきます。
ひとりの人間として、試されている。
アトリエでジプシーさんの彫刻と向かい合って、そんな感触を持ちます。
一月には、完成させたいと思っています。

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この間、故ヴェルちゃんの飼い主さんのお宅に、ワンちゃんスケッチに行ってきました。
2009年の最後に素敵な思い出ができました。
埼玉に引っ越してしまわれるそうで、少し寂しくなりますが、
みんなすこしづつ変わっていくし、友達が日本中にいるのもいいか、と楽しく考える事にしました。
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ワンちゃんスケッチは、私の最もリラックス出来る時間のひとつです。
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最後は作品に乗ってくれました。
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我が家のウミウシたちも、増えて増えてテーブルいっぱいになりました。
にぎやかな年越しになりそうです。
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一月には名古屋で展示がありますので、お近くの方はぜひジプシーさんを見に来てくださいね!
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by m_kirin30 | 2009-12-25 14:11 | 日常 | Trackback | Comments(6)

リアル

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車を手に入れてから、とにかく車に画材一式積んで、目当ての場所にスケッチにいく、というのが楽しくて仕方ありません。
デッサン力も備わるし、何より、寒さ、暑さ、暗さ、あらゆる環境で自然の厳しさを味わいながら描く事で、百戦錬磨のような絵に対する厳しさが養われる気がします。
愛知県蒲郡市にある、量感の神様、清田の大楠に、ドライブスケッチに行ってきました。
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象を一匹丸呑みしたような、まさに量感では日本有数のクスノキです。
さわって、いい量感が作れますように、とお祈りをしてきました。

クスノキには、不思議な縁をいつももらっています。

小さい頃、小さな庭にあった一本の楠が、私を自然や生き物達とつないでくれる大切な存在でした

大学の頃、誰かが捨てたクスノキのくずがモグラに偶然見えて、それから、木屑置き場にありとあらゆる動物たちが山積みになっている姿が見え始め、気が狂ったように毎日小さな生き物達を作り、毎日クスノキの木屑まみれで幸せな気持ちで眠りました。

卒業して、大きなクスノキを見に行きたい、という思いから、愛媛、徳島、三重、静岡、愛知、たくさんの土地を回りました。
なぜか、クスノキを見に行ったその近くの場所から深い縁ができたり、仕事をいただいたり、作品を置いて頂けたり、不思議と見に行ったクスノキのそばで 「いいこと」 がおこるようになりました。

まさに、運は運ぶもの。で、
いいことは、いいことを、よぶもの、でした。

クスノキのでっかい生命力が自分に少し宿り、手に伝わり、作品のクスノキにも伝わっているような感動が、いつもありました。

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いつか、世界のでっかい木も見て回りたいです。

今日も、素敵な縁で、日進市に住む38歳のシロマユテナガザルを飼ってられるお家に、スケッチをさせてもらいに行きました。

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おばあさんに育てられたビージー。
たくさんの土地を渡り、ここへきたというお話を聞かせて頂きました。
またいいモデルに出会ってしまったので、ビージーも、木彫にしたいと思います。

こういう彫刻が、ずっと作りたかったんだと思います。
ただの猿、では無くて、実際にここに生きているおばあさんに愛されているビージー。
ただのオランウータンでなく、日本中の人に感動を与え、多摩でパワフルに生きるジプシーさん。
今まで作らせてもらってきたわんちゃん達にもそれぞれ、世界でひとつの忘れられない物語があります。

実際に同じ世界で生きていて、たくさんの世界と愛情と関わり合いながら、物語を残して行く命。
たったひとつのリアルな命を作りたいんだ、と、改めて思いました。

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ジプシーさんも、最後の砦に向かいました。
ここからどれだけ前へ進めるか、どれだけ命をあらわにできるか、
限界を超える仕事を、して行きたいと思っています。
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by m_kirin30 | 2009-12-11 19:52 | すてきなところ | Trackback | Comments(6)