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リアル

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現実は厳しい、という言葉をよく目にしますが、私は現実ほど好きなものはありません。
つらいことや苦しいこと、厳しいことももちろんありますが、そちらに注目すると、世界は苦ばかり、影の部分、苦しいことには人は敏感ですが、
人は幸福に対する感覚はいつも鈍い、そう思っています。
自分はしあわせだ、と言うことにはとても、勇気と体力がいる気がします。それを聞くのも、また。
ちょうど、絵を描いていても、影ばかりはよく追えるのに、光の部分を描くのはとても難しいように。


美術をはじめて、めのまえのすべてが、うつくしいものだと気がついたことが、一生を大きく変える出来事でした。
嫌いなものの中にも、うつくしさがあって、それこそ、もう名前がつく前の、そのもののうつくしさそのもの、というような。
なにげなしにふんでいた雑草、名前もない風景、ただの今日の空、使い古した道具たち、道ばたのカラス、そのすべてが、「絵になる」「彫刻になる」、ということは、美術から教えてもらいました。
どんなものにも、それなりの美しさがある、そんなこと、あらゆるものを描いてみないと、普通に生きてきた私にはとうていわからないことでした。

なんというか、少し恥ずかしいのですが、
私はこの世界がとても好きで、好きな現実の景色をそのまままるごと残したい思いから彫刻をはじめました。
そしたら現実の中に今まで描いていた夢も、無限の自由も見つかると、ある時思って、それからまたとても、楽しくなりました。
自分がみつけた大好きな生き物たちの瞬間、それを、ほかのだれかに、好きな人たちに、まだ見ぬ友達に、そのまま伝えたい、
彫刻は、立体になった手紙のようなものでもあり、レポートのようなものでもあり、たくさんの言葉や、音や、手触り、温度、目だけでは感じられないあらゆることをつめこんで、作っています。

この世界の、光の部分も、影の世界もどちらも好きです。どちらも美しく、互いを引き立てる、そういうもののように思えるのは、ようやく大人になってきたのかも、しれません。それか、子供にもどったのか。

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リアルを追いもとめることは、飽くことはありません。
宇宙人がいつか現れて、彫刻をみせて、ほらこんなに地球は美しいと、見たりさわったり、そんなことが共感できるか分かりませんが、
地球に住んでいる人や生き物たちなら、きっと分かってくれる、そんな気がしています。
今年も残りすこし、大好きな現実を、1つ多くでも、のこしていけたらと思います。

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最近は子供たちに彫刻をさわってもらったり、いろいろ楽しい時間も過ごせました。

次回展示は、大阪、東京と続きます。
まずは大阪、
BODAIJU EXPOに参加させていただきます。

友人が特設サイトもつくってくれました。

11月24、25日、大阪近郊の方はぜひあそびにいらしてくださいね!
たくさんの持ち帰ることのできる彫刻たちもご用意しています。
今回は、仲良しのお店、ミュシカさんがコーディネートも行ってくださいます、
きっと、素敵になる予感です!


12月1日〜25日は、代官山アドレスディセで展示&ワークショップです。
こちらはショッピングモールを彩るクリスマス特設展示で、こちらもミュシカさんがひきつづきコーディネートしていただきます、
飾ることが苦手な私も、つよい味方を手に入れて、こころは大はしゃぎです。
こちらはまた告知しますね。
by m_kirin30 | 2012-11-07 19:50 | 日常 | Trackback | Comments(0)