<   2013年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧

f0076833_2151251.jpg


好きな事はとことんのめり込み、嫌いな事はいっさいやりたくない、興味を持った事に大きく偏った私の青年期は、ひねくれ曲がった木のように、たくさんの人に迷惑をかけ、自分も傷だらけになりながら、生き物の研究や、音楽や、演劇や、興味がある事はあれもこれも中途半端にやってきました。

美術の世界に飛び込んで、それはまさに、かなづちが大海に飛び込むようなもので、
死ぬか生きるかの瀬戸際を数年、ようやく普通に浮けるようになって数年、という無謀な挑戦から始まり、今年で15年目になります。

彫刻、というものに、若い頃から出会えたのが、私の人生でいちばんの幸福でした。
彫刻は、私が一番逃げ出したいと思っている問題をすべて直面させてくれるもので、
彫刻のおかげで、何でもできるようになりました、いやなことでも、苦手な事でも。
今までは逃れられた問題も、彫刻だけは、私を逃がしてはくれませんでした。
そして、彫刻だけは、中途半端で終わる事を、私に許してはくれませんでした。

それはきっと、何か1つの事をつきつめていけば、かならず突き当たる部分であり、
そこでやめるか、つづけるか、その先を見に行くか、もどるか、
それを繰り返して、あとは前人未到のケモノ道を、進んで行くしか無いのでしょう。
それでも進みたい、と思える事が、天職だったのだと、思っています。
f0076833_20452122.jpg



彫刻が大好きなので、彫刻に見捨てられたら終わりだと私は思っていて、
彫刻をやめる時は、はしもとみおという人間をやめる時だとも、いつも思っています。

自分の仕事が完全に形に残って行く、彫刻と出会って、厳しさと、その厳しさを表現するにはそれに対応したやわらかさがないといけないという事、
できるだけおおきな器となって、たくさんの感覚をうけ、そのなかで何を捨てて行くかが、彫刻の大事な決断であるという事、

たくさんのことを彫刻から学んだ中で、いちばんの事は、
信じる、ということに、つきると思います。
自分を信じることは、自信、なのですが、これと自己満足の境目がとても難しく、
一歩間違うととたんに一番悪い状況にもなってしまう、とても危険なものですが、
ほんとうに大切な事は、それくらい危ういもののようにも思います。

自分を、自分のいる世界を、未来を完全に信用する事は、とても難しい事です。
なんとかなる、というあいまいなものでは決してなく、確固たる自信を持たなければ、未来のためへの具体的な努力ができません。
未来を完全に信用する事は、ちゃんと疑った上で、この道の選択でよしとする、というとても気力のいる、疲れる事です、そしてその力が少ないと、努力をする、つづける、という力が失われて行きます。
時の流れ、世界の流れの中でも、濁流の中でその針を、ぶらすことなく一定に保つ力、
方向を見失わず、目先の流れに右往左往せず、目的地へ進む、そんな力は、
自分の指針と、世界の理を、完全に信用していなければ、生まれてくるものではありません。

継続して努力するという事は、一番の答えでもあり、努力こそが、自由へと自分を導いてくれる。
その一番根っこになる力は、この世界を、自分を、信用する、ということなのでしょう。
信用すれば、間違っていたらきっちりと裏切られる。
それを学んで、また新しいものを信用して、また間違う。
同じ間違いを二度としない事だけ、学習して、
世界をあきらめずに、信用し続ける力こそが、宝物のように、そう思っています。

間違った分だけ、信じる力も、身に付いてくる。
デッサンが、まずモチーフを100%信用する事から、始まるように、
この世界を信用する事ができた私は、ようやくスタート地点に、たてたのかもしれません。
f0076833_2111025.jpg

今年は制作に没頭しようと思っています、立ち止まって、蓄える、そんな時期なのかもしれません、
今年も、よろしくお願いします。

次回展示会&ワークショップはこちらです。
春休みの小旅行に、那須高原にぜひ、遊びに来てくださいね!
f0076833_21482270.jpg

f0076833_21482954.jpg

いきものたちの、ものがたり 展

木彫りの仲間たち: はしもとみお 本多絵美子 新井達矢 宮本裕太 
ものがたり: 竹内真
音楽:ポチとolive
映像:渡邊春菜

2013年3月16日(sat)~3月24日(sun) (19日火曜日休) 
場所 えほんの家MURMUR
入館料:500円お飲み物付き(未就学児は無料)
open10:00~17:00
火曜、水曜定休(20日祝日は開館)
電話0287-69-6535
メールアドレス info@murmur-museum.com
えほんの家MURMURサイト
住所:〒325-0303 栃木県那須郡那須町 大字 高久乙 字 伊藤台1439-108(繭の里内)駐車場あり

3/1~先行展示 「ものがたりのアンテナ」彫刻 はしもとみお 文 竹内真

彫刻家はしもとみおと、彫刻の仲間たちが心を込めて作った、たくさんの木彫りのリアルな生き物たち大小約50点が、森の中のえほんの家MURMURにならびます。
ゆっくりとしたお時間を過ごしていただくため、今回は特別企画として、小説家竹内真による、ものがたりとともに、はしもとみおの動き出しそうな動物の彫刻たちが、

みなさまを彫刻絵本の世界へご招待します。
また、会場では生演奏の音楽や、ものがたりの朗読なども、イベントで行います。
那須で、ひとときの芸術と絵本にふれる、ゆったりとした空気と彫刻を、お楽しみに、ぜひいらしてくださいね。
近隣には、宿泊施設(繭の里:お問い合わせhttp://www.mayunosato.com/)もございますので、小さな旅行気分で、いらしていただくのもうれしいです。

特別企画

その1

「ポチの森のえほんと音楽会」
絵本「神様のないた日」読み聞かせイベント&ポチライブ
動物の気持ちを歌う、ポチとoliveを迎え、渡邊春菜の演出のもと、はしもとみおの絵本「神様のないた日」の読聞かせ会と、森の動物たちの気持ちをうたった音楽ライブを行います。
3月16日(sat) 17日(sun) 23日(sat) 24日(sun)  16:30~17:00(投げ銭制なのでお気軽にご参加ください)

その2

はしもとみおの木彫りワークショップin MURMUR

ゆったりと時間を取って、晴れたらお外で、雨ならお部屋で、あなたの好きな動物を木彫りで一から作ってみましょう!

3月16日(sat)、23日(sun) 13:00~16:00  講座料3000円 定員8~10名
持ち物:好きな動物の写真、資料。絆創膏(怪我をしてしまった時のため)ペン(スケッチしたりするため)持っていれば、彫刻刀。汚れてもいい服装、エプロン。


お問い合わせ:hashimotomio@gmail.com
[PR]
by m_kirin30 | 2013-01-13 21:51 | Trackback | Comments(2)