<   2014年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

動物たちのこと

f0076833_10225387.jpg


いままでに出会った動物たち、わたしはそのひとりひとりの暖かさや温度を、忘れる事はありません。
言葉の通じない彼らとふれあう事で、言葉のいらない語り合いを、日々感じています。
動物たちが好きかと聞かれると、単純に好きという訳ではなく、
自分とは違った形をしている、違った生き方をしている生き物だという興味と感動の感覚です。

「他者の痛みや苦しみを、深く想像できる人間になれ」

このことは、もの言わぬ動物たちから教えてもらいました。
死を間近にした動物たち、木々の生命、目に見えぬ生物たち、
彼らは人間よりもはるかに想像力がある、と私は感じます。
それは、死や危機を想像する能力、常に緊張感を持って、生きている。
自分の苦しみを想像できるからこそ、他者の苦しみも想像できるようになる。
そんな生き物に、私もなりたいと感じます。

肖像彫刻は、モデルになった生き物たちと語らう行為です。
そこには目に見える形、手で触れるかたちを超えて、彼らの言葉を書き留める行為にも似ています。

今回の展示会で、今まで彫刻にしてきたたくさんの動物たちが出演するので、その子たちの事をここで一度紹介させていただこうと思います。

f0076833_1021108.jpg

f0076833_1021751.jpg



まずは、UAEのなかまたち
2010年10〜11月に、私はUAEという遠い砂漠の国へ、動物たちの彫刻を作るための取材に行きました。 記事参照

伺ったのは、はなももの別館というブログをされている、UAEのお宅で、初めての一人での海外出張でしたが、私の彫刻人生の中でもほんとうに貴重な取材をさせていただきました。
その暮らしは、日本とはまるで違う、朝日がのぼるのをみあげて、日が暮れると眠る、それはそれは美しい人間本来の暮らしでした。
動物たちも日本のようにペット、ではなく、同じ土地に住む仲間であり、家族である。
そういった感情が素直に受け入れられる、そんな場所でした。
今回の展示会には、そんな遠く砂漠で生きている、生きていた、サーメル、ダマーニ、という名前のガゼル、ハトのクブズ、猫の3ちゃん、ラクダなどが並び、UAEの生き物たちの美しい暮らしを再現します。彼らにはたくさんの砂漠の暮らしでの物語があり、そこには美しい答えがありました。
言葉を持たない彼らからの手紙を、受け取っていただけたらと思います。
f0076833_1022156.jpg



次に犬たちを紹介します。
f0076833_102113100.jpg

カブ君、リンゴちゃん。愛知県立芸術大学時代に制作しました。

f0076833_10211956.jpg

ヴェルちゃん カブくん家族のなかよしの子です。

f0076833_10212313.jpg

ドンちゃん 瀬戸に住んでいて、昭和生まれの顔のもこもこした凛々しいわんこです。

f0076833_10211782.jpg

月君 飼い犬です。

その他にも多数の等身大の彫刻たちが一同に並びます。
まとまって見られる機会は数年間は無いと思うので、この機会にぜひ遠方の方々も足を運んでいただければと思います。
会場には、座って一緒に楽しめる「動物たちの晩餐会」や、
触って楽しめる「ふれあい動物園」や、
写真撮影可能、「めざせ珍獣ハンター」のコーナーなど、楽しい企画がたくさん盛り込んであります、
大人も子供も楽しめるような、空間にしたいと思っています。
ぜひ、あそびにきてくださいね!



動物たちからの手紙

[PR]
by m_kirin30 | 2014-01-26 10:17 | 展示 | Trackback | Comments(12)

はじまりとおわり

f0076833_1744295.jpg


ものごとがはじまるとき、私はいつもおわりのことを考えます。
出会いがあるときは別れのことを、彫刻をはじめるときは完成のことを、
終わりのことをいつも考えていると、常にその覚悟を意識する事で、今の充実を大切にできるような気がしています。

相対するものの事を考えるのは、制作途中でもよくある事です。
極大の宇宙を科学するために、極小の素粒子の研究をするように、
やわらかさ、あたたかさ、そんなものを表現するために、
なにが人のこころを固く閉ざすのか、何が人を傷つけるのか、何が動物たちを苦しめるのか、
そんなものをよりよく知っていなければならないと思います。
生命力を表現するためには、死というものがどういうものか、
深く知っていかないといけないと感じます。
なにか一つのものごとを深く知ろうとする事は、その対極にあるものごとをふくめて知っていく学問なのでしょう。
安定して勝つためには、負ける事を常に考えておきますし、
対になるものを考える脳を常に意識しておくと、
いつの時でも冷静に考えられるような気がしています。

「どう終わらせたいか」
という事を考えるのは、
一つの作品を作る上でも、自分の人生の上でも、常に意識して目標に考えておきたいと思っています。
遠い未来の先を視野に入れてそこに向かって進んでいきたい、たとえそれがかなわなくても、道半ばでも充実したものであるように。

f0076833_11423198.jpg


f0076833_1552131.jpg



2月の展示会では、過去のほとんどの彫刻たちを一同に展示します、
また、ドローイングや新作の彫刻、大小400点あまりの動物たちが並びます。
昨年の一年間は、この展示会の準備にほとんどを費やしてきました。
ぜひ、たくさんのかたに、もうこの世界にはいなくなってしまった動物たちや、いまなお生きている動物たち、彫刻に触れに来てほしいです。
これほど一同に大きな彫刻を飾らせていただける機会は、もうしばらくはないとおもいますので、ぜひ遠方の方々も、この機会に足を運んでいただけるとうれしいです。

2014年2月1日〜2月23日
はしもとみお彫刻展 「動物たちからの手紙
開館時間 9:00〜17:00
休館日 月曜日 2月12日(水)
観覧料 一般500円 高大性250円 中学生以下無料
一宮市三岸節子記念美術館



●講演会&アーティストトーク

「動物を語ろう 作家の目・動物園長の目」

日時:2月2日(日)午後2時~3時半(午後1時半開場)

講師:橋川 央氏(東山動物園園長)、はしもとみお氏



●ワークショップ

「バレンタインの木彫りチョコレートを彫ろう」

女子限定!木彫りで本物そっくりなチョコレートを作って気になるあの人へ。

日時:2月8日(土)午後1時~4時

対象:小学5年生~一般の女性

参加費:2000円(材料費)

定員:20名



「動かない動物のスケッチ大会」

はしもとみおさんと展覧会を鑑賞後、展示室で彫刻の動物をスケッチします。

日時:2月16日(日)午後2時~4時

対象:小学生~一般

参加費:500円(材料費)

定員:20名



「木でゆれる木馬を彫ろう」

今年の干支にちなんで、ゆらゆら揺れる木馬を彫ります。

日時:2月22日(土)午後1時~4時

対象:小学5年生~一般

参加費:2000円

定員:20名

ワークショップ申込方法:往復はがき又はFAXに氏名、年齢、郵便番号、住所、電話・FAX番号(返信先のないものは不可)、

希望のワークショップ名を記入の上、 FAX0586-63-2893 一宮市三岸節子記念美術館「はしもとみお展ワークショップ」係まで。

各ワークショップ開催日の10日前必着





●鑑賞ツアー

作家アートツアーinナイトZOO

夜の美術館で彫刻の動物たちと出会おう。はしもとみおさんが飼育員に扮して展覧会をご案内します。

日時:2月8日(土)午後6時~8時

電話にて要申込、要観覧券





●ミュージアムコンサート

「はしもとみお展コンサート PoPoyanzoo zoo ZOO」

日時:2月11日(火・祝)午後2時~(午後1時半開場)

歌・演奏:PoPoyans

一般1000円、高大生500円、小中生250円、未就学児無料

1月10日(金)午前10時より美術館にて販売開始









<交通案内>

公共交通機関をご利用の場合

名古屋駅より電車とバスで約40分

JR東海道本線にて「尾張一宮駅」下車、または名鉄名古屋本線にて「名鉄一宮駅」下車(JR新快速、名鉄特急で10~15分)、一宮駅西口の名鉄バスターミナル番のりばから「起(おこし)」行きで約15分、「起工高・三岸美術館前」バス停下車、徒歩1分。



お車をご利用の場合

大阪方面/名神高速道路:岐阜羽島I.Cより約15分

東京方面/名神高速道路経由:東海北陸自動車道一宮I.Cより約10分

関・郡上方面/東海北陸自動車道:尾西I.Cより約10分

※駐車場には限りがございます。公共交通機関をご利用ください。





一宮市三岸節子記念美術館

〒494−0007 愛知県一宮市小信中島字郷南3147−1

TEL 0586−63−2892

FAX 0586−63−2893

http://s-migishi.com
[PR]
by m_kirin30 | 2014-01-07 15:57 | 日常 | Trackback | Comments(0)