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観察

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モデルとなる動物たちを、観察できる時間は、私にとっては何よりも貴重な時間です。
見る時間、触れ合う時間の長い短いは関係なく、よくみて、よく覚えておく、体にその子の形まるごとの印象を、焼き付けるような、そんな観察ができると一番いいものが作れます。

具象彫刻は、現実を見た、触れた時の感動から、生まれます。
いまは、インターネットや本で簡単に写真資料が手に入れられる時代で、
誰かの撮ったいい感じの写真をもとに、制作したりしてしまう美術家も多くいると思います。

だけど、本当に大切なことは、
自分の目で見て、空気を肌で感じ、手で触れる、そんな実体験のある観察の描写です。
わたしたち美術家こそ、日々の観察こそいちばんたいせつにしなければならないと感じます。

仕事でどうしても死んでしまった子の写真だけをもとに復元彫刻をすることもあるのですが、
その仕事をするときは、必ず前後に、現実を観察して彫刻する研究を挟むようにしています。
写真資料だけでものをつくる癖がついてしまうと、手は、目は、感性は鈍り、鋭さを失います。
技術だけでものをつくり、感動を置き去りにしてしまうものづくりは、見る人に深い感動を与えることはできません。
リアリティを届ける仕事だからこそ、現実を愛し、現実を観察する研究を常に、続けていきたいと思っています。
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実感を持って、刃物をいれるようにしています。
どの一刀も、その子のかけらであるように、
自分の目で見て、自分の力でみつけた形であるように、
純粋な感覚で、いつも彫刻するようにしています。
現実の深い観察がないと、刃先の角度は鈍り、彫刻は浅いまま、本当のかたちが埋もれたまま、進んでしまいます。逆に、現実へ向かおうと入れた一刀は、拙い彫り跡でも、感動するものです。
慣れで彫るのではなく、
いつのときでも、はじめて目と手と道具と材料をあたえられた者のように、
動物たちに出会った時の、ほんとうに感じた、鮮やかな感動を、そのまま彫刻にして、見る人にとどけられたらな、と思っています。

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現在開催中の個展で、実際モデルとなってくれた動物たちの写真がはじめて飾られていますので、ぜひご覧いただければなと思っています。   
写真   砺波周平さん

彫刻家 はしもとみお展 「旅する彫刻」 〜6月20まで 月火休み      東京 ギャラリーキッサ


個展、展覧会続きます。

7月4日(土)~12日(日) 彫刻家はしもとみお展「木のどうぶつえん」  香川   古木里庫
会期中なんと、大学時代の級友、プシプシーナコーヒーさんの1日出張カフェイベントがあります。

7月25日(土曜日)〜8月30日(日曜日)  ケモノたちの棲む森  キッズプラザ大阪


木彫りワークショップ

横浜 おすわり猫

大阪梅田
午前ねこ

午後イヌ

京都
おすわり犬

おすわり猫


9月 
港町ポリフォニー もみじ市 などなど


今年もたくさんの場所でたくさんの彫刻をかざりたいとおもいますので、お近くの際は遊びにいらしていただければと思います。
by m_kirin30 | 2015-05-30 18:08 | 日常 | Trackback | Comments(12)