人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 休日 小さなサファリ >>

猿の惑星

猿の惑星_f0076833_1961170.jpg

思い立って、猿たちを観に犬山まで行ってきました。

猿は、以前苦手でした。
それこそ19歳くらいまで、動物はかわいいと思うけど、猿だけはかわいいと思わない、とさえ思っていました。

だけど美術を勉強して、美しいものを見る目が鍛えられてくると、動物は、かわいい、かわいくない、という判断で観なくなりました。
かわいい、きれい、かっこいい、すき、きらい。そんな簡単な言葉で、生き物を語れなくなりました。
今まで観ていたすべてのものがうわっつらで浅はかな既成概念だという事に気がつきました。


よく見ると、どんなものでも、美しさと醜さがあるような気がします。
きれいな色ばっかり使っても、絵がきれいになる訳ではありません。
ひとつひとつの色はきたなくて、グレーで、何を混ぜたかわからないような色で絵を描いても、リアルであればびっくりする美しい絵になる事もあります。
「美は、捨てたときが得たとき」
これは河井寛次郎さんの言葉ですが、美術は、美を作ろうとして作っているのではなく、美がひとりでにやってくるのだ、という言葉です。
猿の惑星_f0076833_23122039.gif

この動物が美しい、この動物は醜い、という事を捨て去ると、あらゆる生き物の美しさがどんどん向こうからやってきます。
こっちを見ろ!これを描け!と、至る所から声が聞こえます。
猿の惑星_f0076833_23212142.jpg

つい昨日、猿の惑星に行く夢を見ました。
肖像画を描く仕事をしていて、あれ、今と変わらないや、と、起きてから思いました(^^)
猿で彫りたい種類はまだまだあります。
お店にでっかい猿がいてもどうか怖がらないであげてくださいね(^^;)
なんせ彫刻ですから。
猿の惑星_f0076833_11462191.jpg

by m_kirin30 | 2009-02-04 23:27 | すてきなところ
<< 休日 小さなサファリ >>