<< リアル 見て、描く >>

過ぎる

f0076833_21433937.jpg

今取り組んでいるジプシーさんの表情だけを彫り続けて一週間、まだ思うように進みません。
時間はほんとに凄まじくはやく過ぎて行きます。
作品は、進むにつれて、一刀の重みが大きくなり、迷い、立ち止まって、手が先に出なくなります。
小さい頃、時間は無限にありました。
何をするでも無く、木に登ったり遊んだり、犬と走ったり、時間は、惜しいものではありませんでした。

美術を始めてから、時間が、過ぎて行くのがはやくなりました。
これは、時間を忘れるくらい美術が好きだ、という簡単な事ではなくて、どうやら、

生き甲斐を見つけてしまって、この勉強は一生あっても足りはしない

という不安にも似た感情でした。
時間を忘れるくらい好きな事なら他にもたくさんあります。
音楽や、スポーツ、一人旅や犬の散歩。
だけど美術をしている時間だけは、他のどんな時間でもかなわない、大切な時間です。

深く集中はしているつもりですが、それでも、もっと時間が欲しい。
約100年という限られたタイムリミットで、もう30年を使ってしまいました。
10年間で作れたものを考えると、想像以上に少ないものでした。

猛スピードで過ぎて行く時間の中で、なまける事無く仕事をしているのかどうか。
私の予備校時代の先生が、こんなことを言っていました。
「この世の最もの敵は、自分自身の怠惰だ」
世界はほんとにフェアにできています。時間は万人に共通だからです。
この、与えられた「時間」というのを正しく使う事だけを考えて、制作をしています。

過ぎて行った後振り返ったとき、彫刻という形に残る仕事を選べた事は幸せでした。
時を刻む、という言葉の通り、彫刻は今を刻むものです。
美しい今を刻めるように、美術の目を日々鍛えて行きたいと思っています。

少し前の話ですが、
「動物の似顔絵屋さん」
を、タリーズコーヒー桑名店で開催させて頂きました。
この日はとっても貴重な時間を過ごせたと思っています。
美術のライブイベントも、どんどんと行って行きたいと思っています。
f0076833_22113770.jpg
f0076833_22115622.jpg
f0076833_22121835.jpg
f0076833_22123186.jpg


動物似顔絵、ほんとに楽しい企画でした。
またどこかでできる日を楽しみにしています。

深い一日も、軽い一日も、時間の価値は同じ。
今年も後一ヶ月、悔いの無いように仕事をしようとおもっています。
[PR]
by m_kirin30 | 2009-11-26 21:43 | 日常
<< リアル 見て、描く >>