
年末になり、オランウータンのジプシーさんの彫刻に色を付けました。
彫刻の仕事はひとりぼっちなので、いつも、不安になります。
これでいいのか、もっと先があるのか、ここで終わるべきなのか、仕事が終わりに近づけば近づく程、手が出なくなります。
ここからは、考える事の方が大切な仕事になります。
たくさん考え、選び、命をどうやったら吹き込めるか、細心の緊張と、最後の最後は、愛情しかありません。

技術が無くても、どんな人でも、美術のプロでも素人でも、同じかもしれません。
芸術の世界は、というかどんな世界でも、最後の最後はなにがおこるかわからない。
ぎりぎりの所に行けば行く程、すべてが紙一重になってきます。
正しい選択が、後はできるかできないか、それだけになってきます。
ひとりの人間として、試されている。
アトリエでジプシーさんの彫刻と向かい合って、そんな感触を持ちます。
一月には、完成させたいと思っています。

この間、故ヴェルちゃんの飼い主さんのお宅に、ワンちゃんスケッチに行ってきました。
2009年の最後に素敵な思い出ができました。
埼玉に引っ越してしまわれるそうで、少し寂しくなりますが、
みんなすこしづつ変わっていくし、友達が日本中にいるのもいいか、と楽しく考える事にしました。

ワンちゃんスケッチは、私の最もリラックス出来る時間のひとつです。

最後は作品に乗ってくれました。

我が家のウミウシたちも、増えて増えてテーブルいっぱいになりました。
にぎやかな年越しになりそうです。

一月には名古屋で展示がありますので、お近くの方はぜひジプシーさんを見に来てくださいね!