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バイバイ

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ミュシカさんでの展示は本当にたくさんの方々が来てくださっていて、友達ももちろんたくさん来てくれて、さらに新しいたくさんの出会いがありました。

作品もうれしいことにたくさんの方々が手に取って、連れて帰ってくださり、彫刻の赤ちゃん達が、巣立って行くようなさびしくもうれしい思いをたくさん感じることができました。

彫刻家という仕事は、毎日がさよならの連続です。
四六時中を一緒に過ごして、思いを彫り込んで、ようやく完成した我が子のような彫刻を、その日に手放すこともあります。そんなとき、受け取った人はいつも最高の笑顔を見せてくださいます。

それはまさに、さよならは、出会いなんだと思える瞬間でした。
そんなたびに、さよならは、世界にいい事をしてるんだ、と思えるようになりました。

「さよならだけが人生だ」と、寺山修司の本に書いてありました。
「さよならCOLOR」という大好きな唄もありますが、
さよならのあとには、必ず出会いがある。そう思います。

月日が過ぎ、人も動物たちも同じではいられず、年を取って、すむ場所が変わったり、この世界からいなくなったり、必ず、さよならは来ます。

涙がとまらないまま描いた、亡くなる2日前のアニー君の肖像画のお仕事や、
忘れられないドンちゃんの、飼い主さんと過ごしたさよならや、
死んじゃったヴェルちゃんの絵を久しぶりに見て涙が出たり、
小さい頃の夢だった獣医さんにはならなかったのに、
たくさんのさよならの現場にも遭遇します。

生きた彫刻を作る、という仕事にとても大きな責任感をいつも感じます。
大切な動物の家族への思いを、かけてくださる方々がいるたび、苦しく厳しい彫刻の仕事も、私がやらねば誰がやる!と、いつも元気と勇気をもらっています。
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いつも、思います。
さよならが寂しくて流した涙は、新しい自分という樹を育てる雨のようなもの。
たくさん泣ける人程、豊かに豊かに育ちます。

たくさんのさよならを、あたらしい出会いに変えて行けるように、
また今年もたくさんの彫刻を作って行きたいと思います。
ミュシカさんの展示会に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。

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月君ハナちゃんCARも、新しい出会いがあったよう、さすが車の彫刻、猛スピードで私のもとから旅立って行きました。
このさよならも、とても幸せなさよならです。どうか新しいお家でたくさんの笑顔につながりますように!
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バイバイ!
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by m_kirin30 | 2010-02-12 16:55 | 展示
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