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五感?

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最近、ラブラドールのリンゴちゃんを彫らせてもらっているお家の方に、昔使ってて使わなくなったという大きな水彩紙をいただきました。
いろんなものを今までいただいてきたような気がします。
木工機械のほとんど全ては死んでしまったひきもの師のおじいさんから材木屋さんを通して頂いたもの、道具も先輩や先生方からいただいたものも数知れず、そして今回は水彩紙。
身ひとつで始めた一代の彫刻家人生、これらの支えがなければ続けて来れたんでしょうか。

絶対に無駄にはできない、という緊張感もあり、彫りきれないほどの感謝もあり、いつも感激でいっぱいです。

今たくさんの水彩画に久しぶりに取り組んでいます。

私にとっては絵と彫刻は同じものです。
学生の頃、造形大の先生にこう言ってもらったことがあります。
「お前の彫刻は、二次元の絵が飛び出してきたようなものだ。」
その通りかもしれません。

絵は、目で触るように描く。
彫刻は、手で触るように彫る。

そんな感じです。
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不思議なのは、ここからです。
たまに、アトリエで記憶で水彩画を描いたり、彫刻をしていたりすると、あんなにきついクスノキのにおいを感じず、動物たちのにおいがよみがえって来る時があります。
もっと不思議なのは、そのとき飲んでたコーヒーの味までも、動物たちの寝息や鳴き声までも、幻聴のようにリアルに聞こえて来る時があります。
彫る音で、木がどう割れるかを感じたり、叩くリズムも、心地よく体に響きます。

五感。
目で触り、手で触り、鼻で触り、舌で触り、耳で触る。
私は彫ろうと思う動物の前に立って観察している時、確かに五感を使っているのだ!と思います。
全身全霊で触っているので、第六感も使っているのかもしれません。

今彫っているお猿のビージーには毎日その感覚があります。
五感を研ぎ澄まして脳だけでなく、体全体で感じるリアリティ。
そんな感覚を大切にしたいなと思います。

「いかなるときも自然を観察せよ。
 自然に彫刻充満す。」

高村光太郎さんの彫刻10ヶ条の第10ヶ条。
私も人生を彫刻で充満させたいな、と思います。

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日進市の子供会さん企画で、ライブ彫刻&彫刻をさわろう! イベントをさせて頂きました。
子ども達は、木屑をキャッチするのに必死!でしたが、とっても興味を持ってさわって、においをかいで、五感で楽しんでくれました。

大人「彫刻をさわる時の注意はなんでしょう?」
子ども  「なめない!」
     「ふまない!」
     「ちょうこくをけずらない」
     「そとへださない!」
     「たべない!」

などなど、多数の意見が出て、私も彫刻にさわる際の注意をおおきく学びました!

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ライブ彫刻、生まれてはじめての経験でしたが、めちゃめちゃ楽しかったです!
子供会の皆さん、楽しい企画をありがとうございました。

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ミュシカさんからなぞのかわいい写真が届きました!
この不思議な写真の謎はまた次回、楽しみにしていてください。
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by m_kirin30 | 2010-06-20 13:00 | イベント
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