彫刻シバちゃんの海のものがたり、おともだちの唄にのせて。

あたらしい年がスタートしてすぐに、私は一歳年をとります。
だからよけい新年は気持ちがあたらしくなり、目標も高く夢も少し大きくなります。
にぎやかな動物たちでいっぱいのテーブルに座って、
「やれやれ彫るとするか。」
うれしいやれやれでいっぱいです。
仕事が続けられる事が、どれほど嬉しいかわからない。
どんな仕事でも、ちいさくてもおおきくても、心持ちは同じ、うれしいのです。
彫刻でくらすこと、を目指してきて10年、
彫刻がくらすこと、になりました。
だけど私は、仕事をしたいあまりに、生活や暮らしをおろそかにしてきました。
10年前、たしかに分かっていたはずの事なのに、気がついたら忙しさで我を忘れていました。
いちばん大事な事は、どう、ちゃんと暮らすかという事。
朝起きて、家事をして、掃除をして、仕事をして、食事をして、後片付けをして、散歩をして、
そんな、ふつうのくらしがしっかりとできていないと、仕事がいくら進んでも、だめなんだ、そう感じました。
自分に100%正直に、自分にとってリアルで嘘のない、正しいくらし。
その毎日をまず見つけないと、いつかくずれてしまう、そう思います。
彫刻でリアリティを求めていくならば、くらしもそうでなくては決して見つからない。
もっとリアルに、もっと探して、もっと自由に楽しんで進んでみよう、そう思います。

デッサンを教えている生徒が、パティシエになりたいと夢を持って、今スイーツ作りを真剣にがんばっています。
彼女は彼女がリアルに生きられる場所を探して、みつけて、そこへ行こうと、道をつくっている。
こんなにすてきな事はありません。
なんにだってなれるしどこへだって行ける、強い力を、いつも、ともだちや周りにいてくれる人たちや、動物たちから、教えてもらっています。

リアルに生きようとするひとはキラキラ、元気のかたまりの星みたいに光っている。
そんな元気な彫刻が今年も作れるように、
元気でまっすぐなくらしを送れるように、
自分なりに、木と彫刻と向き合って続けていこうと思います。
p.s
アトリエにすてきな絵が二つ。

デッサンを教えている生徒が描いてくれたシバちゃんとの絵

上の方に
ヘロシナキャメラさんに描いてもらったペッパムーンの月くんの絵