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手紙

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いままでどれくらいの彫刻を彫って来たのでしょうか。
オーダメイドの彫刻はおそらく書類で残っているでしょうが、もちろん数えたことも無く、
大学の頃は一日ひとつくらい小さな動物たちを彫っていたので、見当もつきません。
またそのためのスケッチやデッサンにいたっては。

だけどこの自分の目と手だけが知っている、数えきれない記憶の彫刻。
おおよそすべてのものは、誰かの元へ行きましたが、それってなによりしあわせなことだったんだと気がつきました。
彫刻は、たくさんの人の元へ届いた、私からの手紙のようなもの。
リアルなまま伝えたい、一緒にまるでそこにいたかのように。
私は、世界一リアルな手紙を作りたいんだと、最近になって気がつきました。

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よく、彫刻をしていると、君のコンセプトは何だと聞かれます。
コンセプトって何だろうと思って、調べてみると、意図するもののような意味。
長年考えて、ようやくひとつの言葉が浮かびました。

「私の彫刻は、私からうけとる人への、遠くの地から書いた手紙のようなものです。」
最近はこう、こたえるようにしています。

旅に出て遠くはなれた知らないところで、目の前に、こころがわあっとあふれるくらい、うつくしいものに出会った、そのあふれるきもちを、誰かに伝えたい。
そのために、その想いと記憶を、一番リアルな方法で伝えたい。
そんなふうな思いで、友だちに手紙を書くように、私はただ彫刻を作っています。

私なりの言葉で、私なりの手紙を、せいいっぱいの思いをこめて、出した、
そののち、しばらく、とどいてるかな、伝わったかな、と、おもいえがく。
いちばんリアルな手紙のかたちが、私にとっては彫刻だったのかもしれません。
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美術は、音楽や演劇と違ってその場で相手の顔が見られません。
たったひとつの自分の想いの詰まった作品ができるその瞬間は、いつだってひとりぼっちです。
孤独を友人に持たなければならない、と聞いたことがあります。
孤独を味方につけ、ひとりぼっちで自分の本当の気持ちを書いた手紙、
そんなかなしくもリアルな日常の美術を作って行きたいと思っています。
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GWは、今年も友人作家の井上アコさんと一緒に展示をさせて頂くことになりました。

いぬのえかきやさんも5/1、2に国立「アグレアブルミュゼ」さんで行なっています。
5/5の夜7:00ごろから、絵本「神様のないた日」の読みきかせ会も同じお店で行ないます。
ぜひ大人の方も子どもの方もいらしてくださいね。

私は木彫りペンダントをたくさん持って行きます。東京方面は初なので、これもぜひ見に来てくださいね!

そしてなんと5/7日にデッサン教室を開催することに!詳しくはこちら
お問い合わせはこちらまで! nishimura@accademianut.comまで
by m_kirin30 | 2011-04-24 23:19 | 日常
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