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世界はひとつであることはたしかだけど、自分が見ている世界と、だれかが見ている世界はすこしずつ違います。
なので、同じものを見ても感じることが違ったり、好き嫌い、合う合わない、感動したりしなかったり、当たり前の事なのでしょう。
そう思うと、世界は生き物の数だけ存在するのだと思います。

だとすると、そんなにそれぞれの世界同士が、ぴったり合わさって、「いい!」とおなじものに感動できるってすごいことです。

「おいしい!」と共感したり、「いいね!」と感動したり、「かなしい」と、一緒に涙したり、
こころとこころが、感覚と感覚がぴったりくる、こんな瞬間をたくさん作ることが、隣の人の世界と自分の世界が仲良くなる秘訣です。

誰もが見るような、大きな広い目で、世界を見て、ものをつくることがどれほど難しい事か、
誰だって自分のつくったものを客観的に見るのは難しく、
自分のつくった物を否定するのはつらく苦しいことです。

だけど、おもいきって、自分の失敗やだめなところを見つめていこう、とおもいます。
自分のナマケモノの部分に勝っていくことが、世界をおおきくしていく一足ずつなんだと思います。
外の目で、外側から自分のつくったものをしっかりと見ること、
いいものしか残さない勇気、
シンプルに、「いい」ものをつくっていきたいなと、いつもおもいます。
それをひとりでも、心から「いい」と感じてくれるように、


「いい絵とは、世界に向かって開いている窓のようだ!」
ジャコメッティの言葉です。

外側へ向いているものづくりを、
いつもつくったものの、その先を見ていたいと思います。












































先日発売の雑誌 MOE 7月号の取材
撮影は、MOEでもおなじみの村上浩次郎さんというカメラマンの方です。
今回はそのお写真をお借りして、日記を書かせて頂きました。


取材をしていただいたことで、私は自分と自分の仕事を、外側からチラリと見えたように思います。
by m_kirin30 | 2011-06-05 00:32 | 日常
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