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今をつくる

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彫刻を続ければ続けるほど、感じる事がひとつあって、
彫刻は、続けた年数でも、作った数でも、かけた時間でも、材料や道具でもなく、
今を丸ごと刻む事という無理難題の、今そのものの答えなのかもしれない、と、おもいます。
彫刻は、美しいものがなぜ美しいのか、それの答えを探す事、のような。

目の前の今を、極小のものから、極大なものまで、まるごとを刻むこと、
めにうつるもの、耳で聞くおと、においで感じるもの、手触りの感覚、その日の気持ちや、からだの動き、、無量大数ほどの数字の計算のように、膨大なデータがあふれかえっている、目の前にある、今。
それを、素粒子ほどのちいさなきっかけも見逃さず、
広がっていく宇宙の空間のはしっこを感じながら、
まるごとの今を刻んでいくというのは、とてもとても難しい事であるようで、
挑戦する価値のある、生涯のワクワクでもあります。

私の彫刻する題材は、常に「いきもの」なのですが、
「生物」ではなく、「生命」を作りたいといつも思っています。
でもよくよく考えると、「生物」と「生命」の違いは何か、
物と命では大違いですが、言葉の違いだけでなく、
自分、と目の前のコップとの違いは何か、パソコンと自分の脳と、どこが違うか、
食べるもの、食べないもの、エネルギーを生むもの、使うもの、
まさに、「命とは何か」の命題を、私は作りながら探していく研究者のようなものでありたいと思っています。
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目に見えるものだけではない、うちにある美しさや愛らしさ、
外側にある空間や温度、
たいせつなのは、見えるものの内にある、または外をおおっている、見えないものをつくることなんだと、最近では考えています、そこに、ものと命との、ちがいがあるのかとも考えています。
さらなる思考はとどまらず、ですが。
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今年は、彫刻を作る以外にも、たくさん物語を書いたり、考えたり、彫刻の周りにあるものも、じっくり見つめていこうと思っています。

今年は、年齢的に厄年だそうで、厄除けしたほうがいいという意見をよくいただきますが、
私は、楽天主義なのでかもしれませんが、厄がおとずれるということは、なんとありがたいことなんだろう!とおもってしまいます。
だって、今まで好調で気がつけなかった自分の欠点や、ダメなところが、おそらくはっきりと失敗や苦しみになって現れるのだから、こんな成長できるチャンスの年は人生でそうそう、ありません。
死なないなら、どんな苦しい事も、除けずに受け止めてみたい、
失敗や苦しい事と向き合って、最後に笑いに変えるつよいちからを身につけて、克服し、
またひとまわり明るくなった自分になれるように、
と思っています。


名古屋ミュシカさんでの展示会もあと一週間、たくさんの方に、アラブの生きる動物たちを見に来て頂きたいと思っています!

最近はまたあたらしいカタチづくりにチャレンジ、彫刻刀やノミ以外にも、木を割ったり叩いたり、いろいろ木のあたらしい一面を、さがしていこうと思っています。

ともだちが、先日のミュシカさんでの木彫りワークショップの動画をつくってくれました!
よかったらみてくださいね。

by m_kirin30 | 2012-02-07 22:33 | 展示
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