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2010年 08月 29日 ( 1 )

彫刻物語。

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ミュシカさんで、北欧の森イベントが始まりました。
名古屋市一社にあるこのお店は、オーナーさんの宝箱の中身のよう。
私はいつも展示会をさせてもらうたび、宝物の一部に入れてもらったような気がして、期間中嬉しくて仕方ありません。
今回は仲良し子供服作家の井上アコさんと一緒に展示していて、私は幸せな一週間を楽しませてもらっています。

展示会は、お祭りのよう。
孤独との戦いだった日々の制作からぬけだし、たくさんの人とめまぐるしく出会うフェスティバル。
普段ほとんど人と会わない生活をしているので、目がぐるぐる回るようです。
人見知りなので、もし来てくださった方、目を合わせられなかったらごめんなさい。

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今回も、すでにたくさんの方が手に取り、嬉しそうに小さな彫刻達を連れて帰ってくださっています。私は心の中で、感動し、作る喜びをかみしめる日々です。

自分の作った彫刻が、誰かのたからもののひとつになれたら、どれくらいすごい事なんだろうと思います。私もたからものはいくつかありますが、たからものにはすべて、物語が伴っている。
思い出がある動物や、犬や猫たち、おさるたち、
みんな、たったひとり、この世界に生きていた友だち、
その子達を、いつでも身につけて歩けたらいいな、と、そんな思いで、今回出会った動物たちを木彫りのペンダントにして作品にしました。
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身の回りの全てのものたちが、思い出でいっぱいになって行ったらいいなと思います。
このペンダントを付けて、たくさんの景色を小さな動物たちと一緒に見てほしいなと思います。
たくさんの哀しみや喜びを共にして、
たくさんの出会いと別れを共にして、
たくさんの場所へ一緒に旅をして、
一緒に、年を重ねていってくれたらいいなと思います。
そんな思い出のたからものの一部に彫刻がなれたら、彫刻も幸せでしょう。

今回、こんな風に思いました。
私が彫刻を作っているだけじゃなく、
その前後にストーリーがあって、私はその過程の一部分なんだという想い。
まずこの世界に生きている愛しい動物たちがいる事で、私は彫刻を作ることができる。

そして、その彫刻を手に取ってくださる方とともに、その子の一生の彫刻物語が始まるんだ。
そんな風に思えて、
自分との戦いのこの仕事も、まだ見ぬ誰かの物語の一部になれるのであれば、どんな孤独にも耐えられる。すべては、美しい物語のためにあるならば。

そんな出会いが今回もたくさんある事を祈って、日々制作に明け暮れています。
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by m_kirin30 | 2010-08-29 22:03 | 展示